中学受験を題材にした書籍には問題が多い。

なぜか。

必ず家庭崩壊するからだ。

あらすじ



あらすじ


これらは中学受験を決意した親が読むべきもので

本当のターゲットは

「中学受験親っておかしいわよね!」

大多数だと思っているから、

主要マーケットが非受験親になっている。

つまり、

大多数が求める物語として悲劇を書いている。

読めば実は違ったと見える風景もあるが、

あらすじを読むと売りたい層が見えてくる。


ここではっきりと言うと、

いい奴ばかりじゃないけど

悪い奴ばかりでもない。


と私は思っている。

つまり

ケースバイケースである。

そんなわけで上記の二冊を

子どもに薦める気にはならない。

親は読んどいてもいい。

自分が狂気に陥らないか、心せよ。

怪物と闘う者は、その過程で

自らが怪物と化さぬよう心せよ。

おまえが長く深淵を覗くならば、

深淵もまた等しく

おまえを見返すのだ。


そんなわけで夢も希望もない本はダメ

下はぜひ万人に読んでほしいのである。





  • 子どもたちが自分で選ぶ本の賞「うつのみやこども賞」

うつのみやこども賞は、

栃木県の宇都宮市立中央図書館と

宇都宮子どもの本連絡会が協力し、

昭和59年から実施している児童文学賞です。

子どもたちが選定委員をつとめ、実際に読み、

子どもたち自身で協議して選んだ

作品に贈る賞であることが、大きな特長です。

自ら立候補した市内の

小学5、6年生による選定委員が、

月1回図書館に集まり、

年10回選定会議を行います。

「友だちにすすめたい本」を基準に選んだ

「月の本」10冊のなかから、

年度末である3月に、最優秀作品の1点を選びます。

このたび、記念すべき第40回の賞に、

『きみの鐘が鳴る』(尾崎英子 作/ポプラ社刊)

が選ばれました。


▼宇都宮市中央図書館

https://www.lib-utsunomiya.jp/home/kidspage/page_20230922163804


  • 中学受験に「失敗などない」と伝えるストーリーに共感

『きみの鐘が鳴る』は、

中学受験のために同じ塾に通う

6年生4人の物語です。

チアダンス部の活動に憧れて

ある女子中学校を目指す子、

マイペースで得意不得意のばらつきが大きく、

自分に合った私立に行きたい子など、

受験をする事情や環境、性格、

目指す学校もそれぞれ違います。

厳しい受験勉強を経て迎えた2月に、

待ち受けているものは──?


すべての子が希望どおりの結果を

受け取れはしませんが、

受験の合否は人生のゴールではなく、

「失敗」なんてない。

がんばったことはひとつも無駄にはならない。

すべての子どもに祝福の鐘は鳴るのだ

ということが伝わってくるラストです。

「全員が思い通りにならなくても、

前を向いて学校生活を過ごしてすごいと思った」

「自分たちに身近な内容で、

友達にすすめて一緒に話ができる本だった」など、

中学受験人口が増加の一途をたどるいま、

選定委員の子どもたちは、

登場人物たちに共感を覚えたり、

励まされるような感想を抱いたようです。 




そういうわけで、
宇都宮市にも中高一貫があり、
身近な話題になりやすい。
受験に大きな希望を
持ちすぎるのは間違いだが
絶望するにはまだ早い。
打てる手は多くはないが
ゼロではない。

なんのために受験するのか、
わからなくなってきたら、
本書をお勧めしたい。