東大進学率日本一「筑駒」の

中学入試問題が話題

神宮外苑再開発を

「反対の立場」で考える



  さてここは

全受験者2名しかいなかったので、

2名しか合格させてない。

そういう意味だと、

多数合格はさせてないんだよね


では問題。


​《明治神宮内外苑100年の歴史をふまえ、再開発計画に反対する立場からの主張の根拠を考えて30字程度で書きなさい》

というわけで、

反対派しばりなのだ。


  神宮の森、再開発計画



明治神宮が出来る前はこの辺り一帯は
南豊島御料地(皇室の所有地)といって、
現在の御苑一帯を除いては畑がほとんどで、
荒れ地のような景観が続いていました


そういうわけで、古くから残る、

霊験あらたかな森でもなんでもない。

人工植樹林なのである。




照葉樹が主木

造営にあたり、

本多静六、本郷高徳、上原敬二ら林学の

専門家たちは、何を植えたら

「永遠の杜」になるかを考え、

将来的に椎・樫・楠などの照葉樹を

主な構成木となるように植えることを

決定したのです。

理由は大正時代、

すでに東京では公害が進んでいて、

都内の大木・老木が次々と枯れていったのでした。

そこで百年先を見越して

明治神宮には照葉樹でなければ

育たないと結論づけたのでした。



  このように、絵に描いたような人工林である。



2013年に内苑の森の現状を報告書にまとめた。同調査により、

100年ほど前に全国各地から献木された

約10万本の木を、

植栽工事に参加するボランティアの

青年たち延べ11万人の手で植えた森が、

林相予想図の100年後、

150年後の姿に間違いなく近づいていることが、

第1次(1980年)、

第2次の総合調査などとの比較で判明した。


人工的に植えられた樹木が

どのように成長し遷移してきたか、

1924年、34年、70年、2013年の

4回にわたり毎木調査(※1)を実施してきた。

こんな例が世界にあるだろうか。

第2次総合調査では林相など

植物相のみならず

鳥類、昆虫や魚類など動物相についても

詳細に調べ、

この森が大都市の中で

生物多様性(Bio-diversity)を

大きく支えている事実をも

立証することができた。




  ということをまとめたらいいだけ

300字だからそれほど難しくない


  平成25年の渋渋でも出てます


大した難しくないでしょ?

クチクラ層ときけば、照葉樹だとわかる。


これだと論理が弱い↓


  本問題のポイント

まずニュースを見たら背景を探る。

普段から。

何も考えてないと筑駒は受からない。

「この問題の何が問題なのか」

さらに

政府のやることに批判的な思考をすることを

求めているのは、

クリティシャル・シンキング。

ブレーン・ストーミングの一種。

この計画の問題点を洗い出せとなる


さほど難しくないが、

知らない解けない、

解法暗記型の生徒には筑駒は無理である。

ちゃんと普段から考えて、

意見を述べる癖が必要。



©️お受験のお医者さん