フビライ、また攻めるってよ

文永の役は

中国側の史書にはボロカスな被害と書いてある。

日本側は把握していないことから、

本気でなぜ来ないのか謎だったのだろう。

ちなみに寺社はずうずうしくも、

俺らの祈祷で退けタンダワとかいって

借金帳消しや免税を求めている。

しかし、この時に元は南宋を下す。





残るは日本だけである。


大宋國牒状として日本側に手渡された

牒状の内容は「宋朝(南宋)は

すでに蒙古に討ち取られ、

(次は)日本も危うい。

よって宋朝(南宋)自ら

日本に(元に服属するよう)告知」する

内容であった[252]


それでも2回目攻めるのに降伏勧告をする。

今度こそ「うっざ」とばかりに

執権・北条時宗は使者を切り捨てた。

2回もね?


同年6月、日本側は周福らが手渡した牒状が
前回と同様、
日本への服属要求であることを確認すると、
博多において周福ら
使節団一行を斬首に処した[250]

また、フビライも頑なであった。

だいたいこう言う時にプライドを優先すると

しくじることが多い。

結果的に亡国への道が始まった。


  史上最大の作戦


南宋を滅ぼした元は大艦隊を作った。

1281年弘安4年・至元18年)、

元・高麗軍を主力とした

東路軍約40,000~56,989人・

軍船900艘と

旧南宋軍を主力とした江南軍約100,000人

および江南軍水夫(人数不詳)・

軍船3,500艘、

3軍の合計、約140,000~156,989人

および江南軍水夫(人数不詳)・

軍船4,400艘の軍が日本に向けて出航した。

日本へ派遣された艦隊は

史上例をみない

世界史上最大規模の艦隊であった[48]。 

なお、『元史』阿剌罕伝によると、

モンゴル人を主力とした

蒙古軍約400,000人が動員されたとしている[32]


この艦隊だけで水戸市の二倍の人口になる。
アホなのか?と海戦に詳しいならわかる。
これだけ多いと着上陸に味方が邪魔になる。
しかしモンゴルは気付かなかった。

一方日本は一回痛い目見てるので、
万全の体制を整えた。
防衛戦とはそういうものだ。
不意打ちできないとそうなる。


  弘安の役


そんなわけで

今度はガチで多重防護策により

撃退した。

その上、台風が来ちゃった。

先に述べた通り、密集していると

あっという間に船同士がぶつかってくだける。


7月30日夜半、台風が襲来し、

元軍の軍船の多くが沈没、

損壊するなどして大損害を被った。

東路軍が日本を目指して出航してから約3か月、

博多湾に侵入して戦闘が始まってから

約2か月後のことであった。

なお、北九州に上陸する台風は

平年3.2回ほどであり、約3か月もの間、

海上に停滞していた元軍にとっては、

偶発的な台風ではなかった。


この結果、
元軍は壊滅的な打撃を負う。
そのため軍議を開き、
総大将は兵を置いて逃げ出した。
もはやこんなのとは言わない。

元軍のうち帰還できた兵士は、『元史』の中でも、全軍の1〜4割と格差が見受けられる元軍140,000〜156,989人のうちの1〜4割とした場合、帰還者の数はおよそ14,000〜62,796人。また、『高麗史』によると、高麗兵および東路軍水夫の帰還者は26,989人のうち、19,397人
この戦いによって元軍の海軍戦力の

2/3以上が失われ、残った軍船も、

相当数が破損された。


  戦後について

こうして2度の大敗北に関わらず、

フビライは3度目を計画したが、

さすがに周りが止めた。

これまでも止めてたんだけどなぁ。

こうしてモンゴルは

東へ領土拡大することはできず、

また、ベトナム侵攻も失敗して、

拡大がとまった。海軍力がほぼゼロとなった。


一方、日本では北条時宗GJ

レペゼン風味が高まるYeah!となったが
時宗が死ぬと
北条貞時による、得宗独裁体制が成立した。
この貞時の時代に、
分割相続北九州、長門警護などの
負担を御家人に与えつつ、
あげくに特政令を出してしまった。


貞時の政策は、

幕府の基盤である御家人体制の崩壊を

強制的に堰き止めようとするものであった。

だが、御家人の凋落は、元寇時の負担だけではなく、

惣領制=分割相続制による中小御家人の零細化、

そして貨幣経済の進展に翻弄された結果であり、

そうした大きな流れを止めることは出来なかった。



こうして

長年の分割相続による所有地の小型化

軍務の負担、朝廷の分裂、

没落御家人の悪党化などがあって、

幕府が悪いのは北条家によるものという

考えが持ち上がってくる。

結果、本来は源氏ど真ん中のはずの

新田義貞、足利尊氏らが挙兵するに至る。


割れて砕けて、

裂けて散るかも。



©️お受験のお医者さん