- 第1章 被害の全体像
1923(大正12)年9月1日正午2分前に発生した関東大地震はマグニチュード7.9と推定される、 - 近代化した首都圏を襲った唯一の巨大地震であり、
- 南関東から東海地域に及ぶ地域に広範な被害が発生した。
- 死者105,385、全潰全焼流出家屋293,387に上り、
- 電気、水道、道路、鉄道等のライフラインにも甚大な被害が発生した。
都内各地の被害写真
主な影響
1 浅草の12階として有名な凌雲閣が崩壊
※現在の浅草はこの教訓からか
5階以上の建物は今でもない
2 横浜外国人街からの疎開
関東大震災では横浜も崩壊、火災があり、
多くの外国人が神戸に移り住んだ。
作家、田山花袋も横浜から神戸に移り住んだ。
その頃地震が少なかったからだが、
1995年にこの意識はひっくり返る。
3 秋葉原防火壁
延焼を防ぐ防火壁が機能した。
が、このせいでこの地域は木造長屋が残り、
戦争で逆に全部焼けた。
だから部品市ができたのが電気街のはじまり
火災旋風
地震によっておこる災害はいくつかあり、
東日本大震災と同じく、
関東大震災でも9mの津波が発生した。
※なんで10m以上の津波がないと
東電が思ったのかよくわからないがコストだろう
その中でもっとも死傷者が多くなったのがこれ
当時の絵だからよりエグい。
川に船で逃げても火炎旋風がきた。
何が怖いって酸素を使い果たすから呼吸不可。
地震から避難に成功した38000人がこれで死んだ
この現象は現在も研究途上。
東京市地下鉄網整備計画
デマによる被害
〈関心〉と〈無関心〉のはざま
芥川龍之介が震災直後、『中央公論』に発表した「大震雑記」によると、芥川自身が大火は朝鮮人の仕業だという流言蜚語を鵜呑みにしていたことから、友人の作家・菊池寛に「一喝」されたことを述べている。
僕は善良なる市民である。しかし僕の所見によれば、菊池寛はこの資格に乏しい。
戒厳令の布かれた後、僕は巻煙草をくわえたまま、菊池と雑談を交換していた。もっとも雑談とはいうものの、地震以外の話の出たわけではない。その内に僕は大火の原因は○○○○○○○○そうだと言った。すると菊池は眉を挙げながら、「だよ、君」と一喝した。僕はもちろんそういわれてみれば、「じゃ/だろう」というほかはなかった。しかし次手にもう一度、なんでも○○○○はボルシエヴイツキの手先だそうだと言った。菊池は今度は眉を挙げると、「嘘さ、君、そんなことは」と叱りつけた。僕はまた「へええ、それも嘘か」とたちまち自説(?)を撤回した。
(「大震雑記」)
芥川がみるところによると、「善良なる市民」というものは、「ボルシエヴイツキと○○○○との陰謀の存在を信ずるもの」である。この「○○○○」という伏字は、おそらく朝鮮人を指すものだったろう。万が一それを信じられない場合は、少なくとも信じているらしい顔つきを装わねばならないものだが、「野蛮なる菊池寛」は信じもしなければ、信じる真似もしないと芥川は指摘する。
これからに向けて
日本に限らず、大地震は深刻な問題である。
http://www.geje-gcds.jp/pdf/KokH22YV-1_J.pdf
関東大震災のほとんどが焼死であり、
現在はこうした対策が取られている
https://www.soumu.go.jp/main_content/000694137.pdf
でも周期的には
南海トラフがやばいと思うけどね。
2030から2055年に周期ドンピシャでくる。
https://www.bousai.go.jp/jishin/nankai/model/1/pdf/2.pdf
中央リニア間に合わないと、静岡は助けられない
©️お受験のお医者さん