塾講師の朝は早い。
駅で日の出を見ることもしょっちゅうであるが
下手すると日の出前に学校に着く。
そんなとき、東浦和という駅に行く。
歩く。歩く。ひたすらに歩く。
おいおいこんな畑の中に学校なんてあんのか?
不安になると校舎が見えてくる。
田舎。ど田舎。
一年に一回のお祭りのときだけ人が来る。



浦和明の星。

マジで明けの明星を見ながら

生徒を待つことがある。

ちなみに本校は
カナダ聖母被昇天協会なので
カトリック・ミッション系である。
だから私は宗派の確認をするが
多くの保護者が不審そうにする。
「何かまずいんですか?」
いやいや。学校の方針くらい知っとけよ
宗教に鈍感な保護者は
偏差値しか見てないことがあり、
いざ合格してそこしかないときに
進学してから困るのだ。

  アクセス


駅からこんだけある。

8分だぁ?嘘つけ。


駅までの時間って初めてみたわ


  いちめんのじゅくや

いちめんのじゅくや

いちめんのじゅくや

いちめんのじゅくや

いちめんのじゅくや

こんなのが

ぶんわーっているの!





きんもーっ☆


特に腹立つのが

他の学校は校舎から1人しか送らない。

2/1には出来うる限り人を送るために

みんな学校違うので人が足りなかったりする。


しかし明の星は違う。

室長含めて最難関の四科担当が来る。

結果として道を塞ぎ側溝に立つほどである。

バカだろ?というわけで、

1/14には御三家・渋幕・慶應女子受験生が

集まるので日本一偏差値が高い場所になる。


だが浦和レッズの試合があると見に行くから

土曜は授業をやらない、

SAPIXの重川という算数の室長まで

あたかもやる気があるようなふりをする。

おまえ、土特2ヶ月に一回しかやってねえじゃん

なんでバイトに代理ばっかやらせてんだよ

だから開成ゼロなんだろ?


そんなわけで

はだいたいここには応援には行かない

ヘラヘラしてる室長が

「最上位担当です」と行くのだが

生徒の名前を覚えてすらいない


  入り口と出口

入り口は当然最難関だが、

ふつう合格する人は御三家行くから来ない。

それでも通う人は初日以外全敗の人すらいる


だから65でも受かる。

定員より大幅に合格者だすから。


しかしその悔しさをバネに

東大に受かる人がいる。

※国立と私立は別ページ


たまーに

浦和明の星受かれば御三家平気とかいう

アホがいるのだが、

毎年、明の星どまりは発生する。

なぜか。


  入試問題傾向



ここ読めばわかる。スピード型

つまりJGと似てるのだ

したがって御三家合格するのに必要な

記述力や思考力がいらない。

当然、ふつうに難関受かるなら点が取れるので、

1/14に受かる子は大抵受かるのだが、

当日緊張してしまうお子さんもいる。

本来はこれを応援するものである。

ちなみに塾によって「応援」と言ったり、

「激励」というのだが、

SAPIX卒業生でやたらに偉そうな学生は

「激励?なんすかそれ」と鼻で笑っていた。

ま、この大島くんは滑車の計算を

「滑車の数で割ればいい」と

大嘘教えてクビになった。


で、進学実績はふるわないのね?

この偏差値で東大4人はないわー。

つまり本校に来ているのは

1 御三家ダメだった思考系苦手な子

2 もともと本命で1/14と2/4受けにくる子

このニ種類がいる。

桜蔭戦記氏は明の星に合格してないから

両方に入らない。


  まとめ。

当学校に合格する生徒さんを

私は万雷の拍手で迎えるのだが、

そのほとんどは進学しない。

本当の夢がある。

だが併願校戦略としては正解で、

埼玉での女子は栄東か本校、

あるいは両方を受ける。

本校が厳しい場合には淑徳与野や

開智、大宮開成など

バックアップに切り替える。


この時に怒らないで欲しい。

御三家合格者の多くは

浦和明の星に合格するが、

それは一次試験でもなければ必須条件ではない

何回も逆転させてきた。

女子優秀生は本校が栄東が最初のテストとなる

あの人数、あの雰囲気、

がんばれと共に怒号のように騒がしい。

世界で1番寒く冷える冬。


きみの手が正しい答えを書けるよう、

私はカイロで手を温めながら待っている。

大丈夫だよ、誰が教えたと思ってんのさ。

生徒が笑う。


笑えば勝てる。


©️お受験のお医者さん