というわけで1では体積と表面積を扱った。

今回は展開図切断、最短距離問題を扱う。


  展開図


  正多面体

当たり前だが、

同じ図形だから

それがN個あるからN面体になる。


  錐体

角錐はそんなに困らないと思う。

問題は円錐。



側面積は単なる扇形なので、

角度さえわかればいい。

ところが、

それがわからない場合どうするかというと


こっちを使うことになる。

※だから子どもに見せるなと言っている。

これ導出できます?

底面積がπr^2。側面積はπrL

この和をまとめるとこうπrL+πr^2=πr(L+r)

 側面積はπL^2×2πr/2πL=πrLで出せる。

この解き方は常識的に扱われる。

できて当たり前で出してくるので、

小学校では習ってないからきつい。


  最短距離問題

具体的に問題をみよう。

  円錐



例題

母線の長さ PA = 6 cm

底面の半径OAの長さ = 1 cmの円錐Pがある。

この円錐に赤いひもが最短距離になるようにかけたとき、

この「ひも」の長さを求めてください。

こういうやつ。

図が出てくるとこうなる。

と、なにこれ意味不明じゃん!となる。

図を見ると余計にわからなくなるのだが、

これ、AからAまでひいてるでしょ?

だから展開図にする。

こうなるので、

先ほどの式で表面積を出す2式は等しい。

これで角度が出ちゃうのだ。

すると紐はAからAまでの最短距離なので


こうなる。


これなら正三角形を

30,60,90に分けた直角三角形だから、

1:2:√3となる。今回は√は使わないけどな

6:AH=2:1だからAH=3となる。

ゆえにAA'は6cm。

とこう出せる。


この発想を覚えておいてほしい。

  じゃ角錐なら?



下の図のように、

直方体の表面に頂点Aから頂点Hまでひもをかける。

このとき、ひもの長さを最も短くするには、

どのようにすればよいか。

展開図にひもの様子を書き入れなさい。


ま、長さ求めさせる前の誘導だよね。

えー?ってなるけど、落ち着いてほしい。

ひもは絶対最短距離になる。直線になる限りね。

AからHまで直線引けばいいってだけ。

だからこうなる。


  点の移動

こういうやつ


(例題1)

たて6cm、横10cmの長方形ABCDの周上を、

点Pが頂点Aを出発して、

頂点B、頂点Cを通り、

頂点Dまで毎秒2cmの速さで移動します。

 三角形APDの面積が25cm²になるのは何秒後でしょう。


これは場合わけ。

1 移動する点は面積が増える三角形をつくる。

2 平行移動なので面積一定

3 移動する点が面積が減る三角形をつくる。

これを図示する。

こういうこと。

だから〇秒のときどの形なのか考えて場合わけしないといけない。

それさえすれば難しくない。

でもこれ、タイトル立体図形でしょ?

そう、序の口から始めたんだ。


本番はこう。

問題

 下の図のように、

1辺の長さが6 cmの立方体ABCD-EFGHがある。

点Pは頂点Aを出発して、辺AB上をAからBに動き、

点Qは頂点Bを出発して、辺BC、CD上を

BからC、CからDと動き、

点Rは頂点Eを出発して、

辺EF、FB上をEからF、FからBと動く。
 点P、Q、Rは、

それぞれ毎秒1 cm、3 cm、2 cmの速さで、

各頂点A、B、Eを同時に出発する。

このとき、以下の問いに答えなさい。
(1) 出発してから1秒後の四面体BPQRの体積を求めなさい。
(2) 出発してからt秒後の四面体BPQRの体積を、tを使って表しなさい。ただし、3≦t≦4とする。
(3) (2)のとき、四面体BPQRの体積が12.5 cm³になるtの値を求めなさい。



うん。ポルナレフなのはわかってる。

何を言ってるのかわからんよね?

で、少し動かしてみる。


1秒後の移動。

これってこうだよね、と。

これなら計算できそうでしょ?

あとはずらずら書いていくと、最終的に


こうなる。限界が決まってくるわけだから

何秒後にどんな形か、

テレビの動画を写真で撮るように

その瞬間の図を書けば不可能ではない。

で、開成はこれが大好きなの。

なので子どもをαに上げたいなら、

まず自分で開成と筑駒と桜蔭と灘は解こうね

それが「親が学ぶ」意味だと思うよ。

なにこれ!難しい!って親が思わないとき、

子どもに対して侮蔑の言葉平気で吐くんだよね

できないやつが。

本気でそういう親は開成や桜蔭合格の邪魔だと思ってるよ。

だから保護者会は笑わせてきたわけ。

「この人ならうちの子任せられるかも!」と。

親が子どもにとって毒親になってないか、

怒ってるときの顔を鏡で見たほうがいい。


©️お受験のお医者さん