これの続き

一個にしようとしたら微妙に文字数足りなくなりそうだから分けた。

「ねぇねぇ、〇村。

酸性とアルカリ性ってあるじゃん」

「ありますね」

「あれ、なに?」

どうぞ考えてみてください。












答えは

「水に溶けた物質からできた

陽イオンと陰イオンの

どちらが多いかで決まる性質」です。

でもイオンと聞いたお子さんは

ナニソレとなり

「スーパーには

陽キャと陰キャがあるのかな」

となるので小学生には使わない方がいいです。


さてさて。

厄介なものが出てきます。

学習指導要領改訂です。

https://www.mext.go.jp/content/20220907-mxt_kyoiku02_100002604_001.pdf

今回でいえば、

みなさんの時代にはなかった

ペーパークロマトグラフィーです。

中学受験校の先生は

「入ったらやるんだから、知ってるだろ」

をやりがちです。

自分で作るのが一番早い。

コーフィーヒルターなら100均で手に入るしね。

説明こってり


  酸性の性質

酸性の主な性質
・鉄、マグネシウム、アルミを溶かし、
水素を発生させる。
・すっぱい(ためすの禁止
酸化させる(サビさせる)
【代表的な水溶液】
硫酸、硝酸、塩酸、胃酸蟻酸酢酸
クエン酸ホウ酸、炭酸乳酸、王水
※赤字は中学受験だけによく出る。公立保護者注意
王水は金を溶かす最強の酸。
塩酸と濃硝酸を3:1の体積比[注釈 2]
混合してできる橙赤色の液体
とりあえず問題では見たことない。

ちなみに草津の湯は飲んじゃダメ。

胃酸と混ざるとマジやばい上に、

硫黄鉱泉だから下手すると死ぬ。

草津町の水道水は石灰ぶち込んで中和済み。

俗に言う湯垢とは硫黄鉱物。

飲める(飲泉という)とこもある。


  中性

中性の主な性質

女子に無駄にモテる男。全男の敵。〇ね!

なし(ないから中間、中和済みとも言える)

【代表的な水溶液】

蒸留水、アルコール砂糖水(ショ糖水)

だ液

※これも赤字は注意。言わないとわからない生徒多い


  アルカリ性

アルカリ性の主な性質

タンパク質を溶かす(超重要)

アルミを溶かし、水素を発生させる

※ここは要注意。「アルミを溶かした」だけでは

酸アルカリ鑑別不能

・苦い(ためすの禁止)

・ヌルヌルする(指の先溶けてる)

・還元する(サビをとりのぞく)

【代表的な水溶液】

水酸化ナトリウム水、

重曹(炭酸水素ナトリウム)水(ソーダ水)

=ベーキングパウダー水溶液

石灰水腸液アンモニア水

※赤字注意。これも高校受験ででずに中受で出る

石灰水がちと注意なのは、

息を吹き込む→中性になる

炭酸カルシウム沈殿できる→

さらに吹き込む→酸性になる

→沈殿とける という流れになる。

炭酸カルシウム=貝殻や卵の殻

めんどくさい


生石灰(せいせっかい、きせっかい)

=酸化カルシウム

水に溶かして

水酸化カルシウム水溶液

=消石灰(しょうせっかい)

ホタテの殻砕いた

ホタテカルシウムとかでそうだな。

【コラム】

ちなみにソーダ水は

ナトリウム=ソディウムというので、

炭酸水素ナトリウム水溶液=重曹水のこと。

アルカリ性。

一方、サイダーは仏語シードルの英語よみ。

本来はリンゴ酒のこと。こっちは炭酸だから酸性。

思い出したけど、ベーキングパウダー=重曹、

アルカリ水溶液だよって教えたら、

「お母さんに聞いたら

重曹とベーキングパウダーって違うって」とかいう生徒いた

くっそめんどくさいんで、邪魔しないでくれますか?

重曹(ベーキングソーダ)との違いは、

重曹は純粋なガス発生剤であるのに対し、

ベーキングパウダーは重曹に加えて

助剤(酸性剤)や分散剤(遮断剤)も含む点にある[3]




​鑑別試薬 

どれ使うかですが、
基本的に青になったらアルケリ性がマスト
【リトマス】紙も液も出る。
リトマス紙とは
地中海沿岸で採れるリトマスゴケから取れた
リトマス液を染み込ませたもの。
先にわざと酸性の液で赤くしたのが
赤色リトマス試験紙
→アルカリ性のとき青くなる
わざとアルカリ性で青くしてあるのが
青色リトマス試験紙
→酸性の時赤くなる
安いからどこでも使う。

【BTB液】
正式名称、ブロモ・チモール・ブルー液
溶かす前は淡黄色または淡紅色の粉末である。
酸性だと黄色、中性だと緑、アルカリ性だと青
となる。
反応性が非常に高く、
わずかな液性変化でわかるので
呼吸と光合成でも使われまくる。
※ちなみにハンズで買える。

【フェノールフタレイン液】
名前の長さとこいつだけ赤くなるのがアルカリ性
という悪魔の試薬。
ま、これだけと割り切るしかない。
酸性・中性では無職童t無色
だいたいアンモニアとセット。噴水実験。

【紫キャベツ液】
酸性で赤くなり、
なんとアルカリ性で緑から黄色になる!

こいつとBTBごっちゃになると崩壊する。

難関以上では勘違いが極めて危険。


【黒豆煮出し液】

問題で見たことはないが一応載せておく。

他にラベンダーティー、

マローブルーティーがある

※Sの低学年で使うのはこのマローブルーティー

ついでに言うと、

普通の紅茶も砂糖入れると濃くなり、

レモンを入れると薄くなる。

低学年にはこれ見せてなんでか考えさせるとよい。


全体的に重いよーえーん

がんばって簡単にしてるのに

これ以上簡単にできないよ

またイイネつかないよ

労力に対して割に合わないから嫌いなんだよー

役に立ったらイイネしてください!

究極の理科は青天井だからやなんだよ〜

酸化と還元とか、もうあとあと。


©️お受験のお医者さん