ここではいわゆる難問奇問を扱います。

正直に申し上げて、

こんなんもう出ないだろ!と思うと非常に危険です

他校で数年後にうちも出そう!となったり

同年に複数校から出ることがあります。

2/1から2/7までに関東関西200校の問題を私は解いていました。

S社の副社長の方がおっしゃっていました。

今の先生方は過去問を解いていない。

100校は解いて当たり前ですと。

それが首都圏最難関の講師に求められるラインです

入試問題を知らずして問題傾向は語れません。

末筆ながら、入試問題研究会資料はよく作られていますが、たまーに「本当に解いた?」というのもあります。

ま、ここは取りまとめ担当の力量次第となりますね

ここがダメだと全部ダメ


第一問

「なにこれ。音楽じゃないの。

うちの子ちゃんは4科目トップなんですからね

こんな問題解かなくてもいいわよ。

どうせ行かないし。こっちからお断り

それは自由ですが、これ開成の平成24年の実際の入試に出たものです。

別に行かなくていいんでしょ?こんな変な学校

この問題は二つの力が要求されます。

ひとつは読解力です。

国語的な意味ではなく、理科的な意味での。

それからもう一つが、確かな知識への理解です。

要するに暗記してきました、塾ではα1です〜

でも考えずに暗記しました。

これじゃ受かりませんってことですね。

問題文からわかることだけを答える。

開成の共通テストへの意気込みがわかります。

※平成24年度なので平成30年受験組ですが。



はい。どこの学校でしょうか。

本校を志望する生徒なら問題見た瞬間にわかるんじゃないかな?

平成26年の彗星なんてお子さんたち覚えてないですよね。

「うちの子ちゃんは夜は塾でがんばってるのよ!

こんなのできても意味ないわ。

今年は彗星なんて来ないんだし!」

ところが来るんですねぇ。

次に近日点を通過するのは2024年6月30日

ちなみに初めて軌道を計算したのは楕円関数の生みの親、ガウス先生です。

「で、でも。こんな変な問題出すのなんて底辺校でしょ!うちの子ちゃんはいかせません。

寝てても受かります!」

それはよかった。安心しました。桜蔭なので。

寝てても受かる自信があるなら安心です。


単なるてんびんばかりです。

新小6なら余裕ですし、新小5でも前期終われば溶けますね。



何かの勘違いだと思いますが2本の紐を使っちゃってます。変なの。

こんなのも月例や組分け、マンスリーには出ないでしょう。

だから今はαコース維持することだけが目的なら、

解けなくて一向にかまいません。

これを解答なくても解こうとしないとここは受かりません。

平成26年の筑駒ですから。

さて。御三家と国立から変な問題を選んで見ました
別にこれ解けないと受からないというつもりはありません。
ただ、御三家の問題にわかるとおり、
問題は受験生のラブレター。
どんな子どもを求めているのか各学校の校風が現れていますね。
ぜひ、イメージとして何を求められているのか
どんな子にしたくてどんな子を欲しがっているのか
みなさんの志望校選びにご活用ください。