今回は受験受験というより育児方面の話。

近年理解が進んだせいか、検査で判明することが多い。

なので罹患児童も多くなりました。

実際に診断されたお子さんや、疑い

またはそういうお子さんとどう付き合うべきかを少し考えてみたいと思います。


 概略




 ADHD

一番多いのがADHDタイプとなります。

注意欠陥多動性障害(注意欠如・多動性障害)

というのが日本語訳。
次々と周囲のものに関心を持ち、
周囲のペースよりもエネルギッシュに
様々なことに取り組むことが多い。
ここだけ見ると良い特性であり
育てれば興味のあることには全力で取り組む。
ただ、興味がないことをしたがらない。という特質
うーん、これ私のことかな。
  • ・本人をよく知る専門家や家族にサポートのコツを聞く
  • ・短く、はっきりとした言い方で伝える。
  • ・気の散りにくい座席の位置の工夫、わかりやすいルール提示などの配慮。
  • ・ストレスケア(傷つき体験への寄り添い、適応行動ができたことへのこまめな評価)。
と、厚生労働省は言う。

学習面では情報の整理と集約が必要そうですね

アレモコレモではなく、一つのことをしっかりと。

これが大切そうです。

とすると教育面では単指示の徹底ですね。

ちょっとこの話します。


​単指示とは

これ私がW社で最初に教わったことですね。

【普通のパターン】

こんな感じで進めちゃう。

「おい、いいかープリント配るぞー

はいはじめろー」

でもこれじゃだめなんですよ。こうしなきゃ。

【単指示パターン】

「いまからプリントを配るので配り終えるまで裏返したままにすること。鉛筆置いて」

「配り終わったね?では時間は10分。

ペン持って。はい、はじめ!」

「終了!ペン置いて!」

こうです。集団を統制する方法として習いました。

あいまいな指示は出さず、一手一手を指示する。

この単支持の徹底は厳しく教えられましたね。

全員が揃うまで次の行動をさせてはならない。

これが生きたのは合宿ですね。

私、最大85人を3日間3時間ずつ教えてました。

当時のアンケートは84人が4点満点。1人が3点。

結果的に平均点で30人クラスの算数に負けたという

苦いなぁ(苦笑

でも84人を動かすということはこの単指示に他なりませんでした。


​行動は具体的かつ短く

発達障害に限らず、

特に低学年や塾に慣れない子は複雑な行動はできません。

ですので、準備して〜」じゃダメ。

カバンの中身確認して。あるならハイね

教科書、ノート、筆箱、給食着、上履き。

次服装。下履いて。上着て。帽子かぶって。

はい、じゃ今日の登校ルートの確認!

ではいってらっしゃい!

になるわけです。

学習面でこれをやるとなると、

まずテキストとノート、筆箱を机の上に並べて

次に○ページひらく。鉛筆置いて。

時間は3分。鉛筆持って。スタート!

こうなりますね。

それで解かせた上で解答に合わせて○つけ。

それから直しですが、

単に「解説よみなさーい」じゃ

いけませーん。ダメダメダメダメになる。

しんのすけか!

これも具体化しないといけません。

書写しが一番だと思います。

えーめんどくさーいと絶対言うと思います。

が、そこは心を鬼にして


体罰禁止!

めんどくさいと言われたら、

一回写すだけと、何度も解くのどっちがいい?

とイエスセットを仕掛けます。

絶対いやなこととの選択を迫りましょう。


ちなみになんで写させるのかというと、
写す動作自体に意味はありません。
「弱点を見える化」するためです。
あとから保護者の方が見て、できない問題がなんなのかわかるようにすることが主目的。
あとは解説音読させてもう一度解かせてください。
これを計算なら1ページごと、大問なら1題ずつ
繰り返します。
すると、間違えると面倒になることが体感でき、
次第にできるようになると思います。
一応こんな感じにできるといいかなと。

【問題点】

これ、指導する人がついてないとダメですが、

中学年(3、4年)ではみんなそうなので、

非塾の日に付き合ってあげてください。

発達障害の方では目算で

3ヶ月くらい習得にかかるかもしれません。

でもこれ覚えたらあとは自動化できますので。

なぜならやったかやらないか、ノートでわかる

家庭学習サボると目に見える。

と言うことになるので。


今の例は算理社を前提としていますが、
国語は少し変わります。

国語の学習

読解は音読させる。

低学年、中学年は必須です。

なぜなら読めてない漢字がわかるから。

あと視線誘導ですね。

できないお子さんのパターンをご存知ですか?

読んでるようで読んでない。です。

2パターンあります。

  1. 早すぎてよみとばす
  2. 読まずに問だけ読んでから戻る
この2つのどちらか

上は得意な子。下は苦手な子。

読書させても国語ができるようにならないのはこれ

そら答えは本文にしかないので、読まなきゃ解けません。

が、人は楽をしたがるものです。

結果的にこれで成績が停滞または低下します。

また、漢字に置いても読むだけでなく、

トメ・ハネ・ハライ含めて書かせないとダメです。

理科でもそうなのですが、

「蒸」と「承」は違いますし、「函」とも違いますでも水じゃなくて率みたいに書いちゃう

以下はおすすめのサイトです。

この点に注意して再採点は保護者の方がしてください。


とりあえず私の過去に指導した生徒でADHDの可能性のあるお子さんについて想定できる対策をまとめました。

彼らは劣っているわけではなく、

センサー系が敏感すぎて一つの物事に集中できないだけなんです。

いかに「いますべきことは何か」を明確にするかが大切です。

もともといろいろなことに興味を持ち、

楽しいことが大好きで、退屈が嫌いなので、

何をするか明確にして集中させること。

極端に言えば戦力の集中と効果的運用を身につけさせていけば良いのではないでしょうか。


本記事は珍しく「偉そうな私が手探り」です。

入塾テスト通る子の指導がメインなので

実態とかけ離れてるかもしれません。

試してみてうまくいかなかったり、

もっと良いあり方がある経験をお持ちの方は

ぜひメールにてお寄せください。

秘密は厳守いたします。

私はみなさんと共に悩んで成長してお力になりたいと思います。

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