無所属少年時代 #64 世にも無所属な物語① | 鈴木篠千のゲームと釣りと少年時代の話。

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レトロゲーム攻略、釣りと少年時代の思い出の話です。

毎日では無いですが、PM10~11:00に1~3本の記事をアップする予定。

ルール
①高額ソフトはやらない
②攻略本などは見ない。
③地元(浜松)で釣る。
④少年時代(無所属)の話。
(詳細はプロフィールで)

『ちびまる子ちゃん』(アニメ)で、『子供の頃、“一度しか行けなかった公園や空き地、何故か一度しか会っていない友達”がいた』というストーリーがあった。


それが、俺にもある。


別に霊感がある、とかではない。

だが今でも、分からない事がある。

“無所属”(小3~4)以外も含め、“奇妙な体験”を聞いて欲しい。


ワクちゃんとみっちゃん


このブログで書いている友達や先生の名前は全て、仮名かあだ名だか、この友達だけは本名でいく。


というのも、彼(ら?)の存在自体が確認できないからだ。


あれは幼稚園の時。

俺の通っていた幼稚園では、誕生日の月になると、その月生まれの園児を誉める(祝う?)、という(謎の)行事があった。

俺が誉めらた月、同じ月の誕生日だったのがワクちゃんという同級生だ。


彼の名前は、和久田、和田、渡辺の何れかだと思う。俺は「ワクちゃん」と呼んでいた記憶がある。


その後のトイレで彼と一緒になった。

俺はワクちゃんに「ワクちゃん、ボクら同じ誕生月だよねー🎵」と話しかけた。


すると、ワクちゃんは凄い事を言ってきた。


「何、言ってんの? ボク、一つ歳上だよー」


(…はあ?)

俺の頭はパニックになった。

(歳上?、ワクちゃんが?)


と、そこにみっちゃんが来た。

彼は俺の家の近くに住んでいた幼なじみで、非常に仲が良かった。

俺はみっちゃんに「ワクちゃんがおかしな事を言い出したよー」と今の内容を話した。


すると、今度はそのみっちゃんが不思議な顔して俺を見た。

「何言ってんの!? そんなの知っていてよ。ね、ワクちゃん?」

そう言ってワクちゃんに同意したのだ…。

俺はさらにパニック。

(…みっちゃん、知ってんの!?)


“ダブる=留年”という言葉をまだ知らなかったが、幼稚園で留年はないだろ。

また、「早生まれか?」と後に思ったが、俺達が誉められた(祝われた)のは夏休み前だった。1月~4月ではなかったと断言できる。

しかも「早生まれ」を『一歳上』と言うか。


さらに、この話が不可解な事は、夏休みが終わると、ワクちゃんは“消えて”いた。転園(転校)したのだ。 

しかも、俺の幼なじみのみっちゃんも卒園のタイミングで引っ越しして俺の前から“消えた”のである。

謎の言葉を残し、二人とも俺の前から消えた。


小学生になり、俺はワクちゃんの事や「一つ歳上」の話を同じ幼稚園出身者に尋ねた事がある。


すると、ワクちゃん自体を覚えていないヤツがいたガーンガーンガーン


ミッチーは覚えていた。タケシも覚えていた。サナヒト、ウイルソン、影千代などは「誰、それ?」と忘れていた。

「夢じゃない?」などと言われたりした。


そんなはずはない💢


俺はワクちゃんの姿をよく覚えている。

肌か白く、顔がデカかった。

『Dr.スランプアラレ』の校長先生のような感じ。それが印象的だった。


だが、人により全く覚えていない人間もいるのだ。

だが、確かにいた。絶対に存在した。


さらに俺の幼なじみ、みっちゃんは引っ越ししてしまったので、このエピソードを証明できる人間か俺しかいない。


しかも、このみっちゃんさえ、覚えていないヤツもいたムキームキームキー

ワクちゃんまではあやふやなのは分かるが、みっちゃんは違うだろ。


彼は確かに俺の近所に住んでいて、家にも行った。

みっちゃんはカッコいいロボット(サンバルカン?)の人形を持っていて、それが羨ましかった。俺の弟とも一緒に遊んでいた。“ともさん”ら、近所グループとも遊んでいた。


確実に彼はいたし、遊んだ。ワクちゃんとは違う(ワクちゃんもいたと思うが)


…覚えていないやつがいるのは何でだ?



時を遡る空き地

俺の自宅から少し離れたところに『団地』というエリアがある。


“団地”と言っても、大型マンションやアパートが立ち並ぶような場所ではなく、真新し家が並ぶ“新興住宅階街”であり、今は住宅が多いが、俺の子供の頃は、空き地がポツポツとあるエリアだった。

そこに住んでいたのが、“団地グループ”だ。(ユウタロウ、トシー、モロ、ごっち、ゆー太)


ある日、俺はその団地グループらと、その内の一つの空き地で“キックベース”⚽をすることになった。 


たぶん、後々仲良くなるゆー太もいたが、覚えていない。

それよりも不思議な体験をしたからだ。


運動音痴な俺は、外野(おそらくライト?)を守っていた。


誰かの蹴ったボール⚽が、俺の後ろの繁みに入った。

俺もそれを追い、繁みに入った。

空き地の向こうには数軒の住宅があり、アスファルトの道があるはずだった。


ところが、繁みの向こうには思っていた景色と違った。


住宅などなく、アスファルトのはずの道は砂利だった。そこからはさらに向こうにあるスーパー(食品店)があるはずだが、それもない。

全体的に薄く、輝いていた。

(ありゃ? ここってこんな風だったか?)


俺は、戸惑ったが、ボール⚽を探さないといけないので、あまり周囲の景色を注視しなかったの事実。

砂利道に転がっていたボール⚽を見つけ、俺は出てきた繁みを戻り、空き地に戻った。

蹴った人間はベースを周り終えていた。ホームランだ。


で、今度は俺のいたチームが攻撃。

ユウタロウが俺の守っていたライト方向に、フライを蹴り上げ、また繁みに入った。

ライトを守っていた同級生が探しに入ったが、すぐに「無くなったー」と飛び出してきた。

ちなみにこの時にライトを守っていたのが、“ごっち”だと記憶しているが、やはり正確ではない。


俺達はチーム関係なく、ボール⚽探しをすることになり、俺は先程の繁みに入った。


すると、先ほどと印象が変わっていた。


そこには新しい住宅があり、砂利道はアスファルトになっていた。向こうにはスーパーの入り口が見えた。

先程は薄く、白い感じだったが、今度は“濃く”、リアルな感じがした。


(…あれ、さっき、こんなが感じだった?)


おかしい、と思った。

特にアスファルトと砂利道。

周りの“色合い”も濃くなった気がした。


で、いくら探してもボール⚽は蜜からなかった。


…というか、この空き地ではやたらとボールなどが“紛失”していた記憶がある。


俺は後日、自身の見た光景を思い出していた。

あれは“昔の光景”ではないか、と思った。


時が、遡った!?


俺の記憶があまり鮮明ではなく、ボール⚽の砲に夢中になっていたのは事実…。


俺がこの話をすると、他の皆(ミッチーなど…)は、「んなわけないだろ?」とか「…ハイハイ」ニヤリニヤリニヤリと小馬鹿にするので、俺はあまりしない。




…長くなって来たので、続く。