まずは、30㎝以下のナンヨウカイワリを狙う。
なので、明らかに違う小物は無理にラインを伸ばして、ぶち切る。

再開に少し時間が、結果的にこの方が早いのだ。
だが、ナンヨウカイワリが、魚自体が釣れない。
結局…。

0ー6。
圧倒的大差だが、ここから巻き返すのが、我々、あらたま高校アングラー部だ。
甲子園のPLレベルの逆転劇を見せれるか?
後半も、ナンヨウカイワリを狙う。
が…、また釣れない。
時間が無い。
"イカの切り身"で深海を狙う。
生き餌以外では、巨大マハタが上がらないはずだが…。
半ば、ヤケクソである。
もうアタリで、魚の大きさが分かってきたぞ。深海で掛かるのは、マハタか、ハマダイだ。
ハマダイはせっかく引き上げても、サメに食われてしまう可能性がある。
それなので、アタリからマハタ以外はわざと無理に引き上げ、ぶち切る。

何本、仕掛けをぶち切った事か?
部費は大丈夫か?
部長のつかもりは、きっと平口(地元の地名)の小金持ちの息子に違いないな…。
そして、ヒット!
こりゃ、デカい。マハタの確信がある。

おぉぉ、来た!!
…生き餌以外でも、ここまでの大きさが釣れるのか…。

惜しい!
8㌔差だ。
…という事は、無理に生き餌用のナンヨウカイワリを狙わなくても、前半に2匹ほど中型の魚を上げて、後半はこのように、イカの切り身でマハタで一発逆転すれば…。
勝機あり、だ。
再チャレンジだな…。