知らないうちに、ごろっとAmebaの仕様が変わっている。
当然のことながら使い方がよくわからない。
書きかけだたったあの文章たちは何処へ行ってしまったのか、
存在するのかしないのかもわからない。
よくわからない。
よくわからないが、よくわからないなりに書いている。
今年の自分新聞という遊びがあったのでやってみたのだが、
これが少々難しい項目もあり、さらりと仕上がる遊びではなかった。
この1年を振り返って「忘れられない味」とは。
美味くも、まずくも忘れがたい味ということなので、
ポジティブにもネガティブにもなれる題材だが、
毎日する食事の中でどれほど覚えているだろうか。
ざっとこの時点で1000食は胃袋に納めているが、何を食べてきたかと記憶を巡らせる。
特筆すべきは旅行先での食事だと思うが、伊勢にて内宮、外宮を周遊した際の食事で、伊勢うどんが今年のベストオブもう一度食べたいものになるだろう。
知人たちからの前評判がすこぶる悪く、あんなものは食べる価値がない
とまで言わしめた伊勢うどん。
せっかくの旅行なので通常のものではなく、少し値のはる肉伊勢うどんを注文。
値がはると言っても100円ほどで牛肉が乗る。
登場した肉伊勢うどんには、どっさりの牛肉と小口切りにした青ネギが乗っており、
うどんの姿はまだ見えない。
具はこれだけだ。
テーブルに備え付けてある、ご自由に入れてよいとされる天かすを乗せてみる。
甘めの醤油だれがうどんの底に少しあり、全体にからめ混ぜて食べるのだが、
うどんのコシ神話がまかり通る世の中で、弾力なく歯茎でも千切れるであろう、高齢化社会にうれしい歯ごたえ。
出汁ではなく濃いたれが温かいうどんと絡まり、具材の牛肉と青ネギ、天かすが見事なほど味に深みを与えてくれる。
油の旨味を絶やさぬよう天かすを鉢に追加しながら、ずずっとやる。
ずずっとやっては、天かすを入れる。
甘めの醤油だれと、うどんの水分でふやけた天かすもまた逸品。
これがすこぶる美味い。
伊勢のうどんに、コシなどいらぬ!
知人たちからの前評判はなんだったのか、いかに人の味覚は個人の喜びであると気付かされる。
運良く美味い名店に入ったのかもしれないが、旅一番の思い出が神宮参拝でもなく、この伊勢うどんになろうとは、ましてや今年いちばんの忘れられない味になろうとは。
そういえば、忘れられない味がもうひとつあった。
いつも行列が出来ていて、テレビやマスコミでも美味いと大評判のハンバーグ屋に通りかかった。
たまたま誰も並んでいない良い時間帯に出くわし、これは幸運だと店内へ。
お客も多く流行っていると見えて、どうやら最近店をリフォームしたようだ。
綺麗な店内の壁には、取材で来店した芸能人の色紙や、店長と一緒に写した写真、雑誌の切り抜き、テレビ画面をプリントアウトしたもが貼られ、ある種壁紙となっている。
テーブルにつくと店員がやってきてドンッ!と勢いよく水を置き、メニューをバンッ!と置いて立ち去った。
店員の態度に違和感を感じたが、名物のハンバーグセットを注文。
わりと値は張るが何度もテレビで見たし、あの行列も実際に知っているから間違いはないだろう。
しばらくして最初に運ばれてきたスープを見て、心が急にざわつく。
有名なお菓子メーカーのプリン容器をカップにしており、使い過ぎたのか口をつける部分が欠けている。
側面には誰もが名前も知っているペロリと舌を出した女の子のイラスト。
慌ててスープをついだのか、薄い玉葱がしんなりと外側にへばりついており、持ち上げると手がベタ付いた。
マジか…
なんだかイヤな予感しかしないプロローグにずぶずぶ足を取られ、
気を取り直す余裕もないままで、ハンバーグ登場。
マジか…
切り分けて口に運んだひと口目で、入店したことを後悔した。
ひき肉をこねて焼くだけの料理でここまで残念なことになるなんて!
行列のできる大繁盛っぷりにテレビの威力、芸能人の威力とはスゴいものだなと感心すると同時に、高額だっただけに残すこともできず、完食までの苦行を考えると胃がキリキリしてきた。
この後も、数々のアンビリバボーなことが店内で繰り広げられたのだが
それは、また別のおはなし。




二〇一七年も宜しく