ザ・プラン9 久馬歩氏編集「月刊コント6月号」を観になんばへ行く。
小学生からおじさまたちまでがチケットを握りしめて、そわそわと開場を待つという
人気の舞台は、そのほとんどを女性客で占めてはいるが、確実に男性客も多く入っている。
オロナミンCが協賛している劇場だけあって、開場の際に1本戴けたのが有難い。
やはり笑いの都と称されるだけのことはあり、こうした若手が出演するコントライブにも
落語の寄席同様に年齢を重ねた男性が来るのだなと感心し、満席で立ち見が出る程の盛況の中、
座席を確保しての落ち着いた観覧ができ、ひと安心。
終始後部座席の男性が、笑いながら手を叩く音が大きくて、台詞が聞こえないことも屡々あったが、これが臨場感というものだと思うことにして、耳を研ぎすませながら笑いに興じた。
Conto と書かれたモノクロの書き割りがセットという至ってシンプルな舞台美術、
各芸人ごとにテーブルや椅子などの小道具が入れ替わり、単独のネタ同士が、
最終的には平行したエピソードとして繋がってゆくという構成になっている。
毎回このような構成なのかは定かではないが、初めての観客も段々と状況が飲み込めてくる
といった仕掛けに、笑うボリュームも自ずと上がっている。
一番の笑いを誘っていたのが藤崎マーケット。
満場一致の面白さで場の空気を一変させるほどの力が充満していた。
東京のテレビには、めったに呼ばれなくなったそうなのだが、関東系のプロデューサーたちは
とても勿体ないことをしているように感じる。
一発屋芸人とは呼ばれたくない、夢の旅人と呼んでくれという決め台詞が印象的だ。
久馬氏の全体を流れる構成が面白く、毎回チケットが売り切れるのもうなずけ、
出演する芸人の演技力も歌唱力もかなりの実力保持者を配役しており、スベる誘い笑いではなく
練り上げられた笑いであることがわかる。
マツモトクラブ氏の「ストリートミュージシャン」というネタに登場する蕎麦屋の店主も
旨い具合に物語の中に組み込まれており、ラストの出オチに繋がるあたりが絶妙だった。
テレビで見かけはするが、舞台では初めて観ることになる芸人たちも多かったのだが、
それぞれが強者ばかりで、カット割りが激しく持ち時間が短いが故にネタをじっくり見せてくれないテレビとは違い、全体を見通せる舞台で、間の面白さを実感させてくれる。
どっぷりと笑いに浸かった高揚感を持続させながら、寒空の下で出待ちというのをやってみたのだが、それはまた別のお話。
よしもと漫才劇場 ギャーギャーギャー テンダラー 8.6秒バズーカ セルライトスパ シンクロック
