昼寝をしないと 夜も落ち/\眠れない -13ページ目

昼寝をしないと 夜も落ち/\眠れない

おじょぉ の詭弁に満ちた日々

胃もたれの解消と無病息災を願い、七草粥を食す。

お雑煮と同じく具材は地方により変わるのだが、不思議なもので実食する日は
いずれも7日と決まっているようだ。
暴飲暴食をして過ごした日々の積み重ねで内蔵の消化器系が休みたがる節目となるのは、
どの地方であれ7日後なのだろうか。

年末にせっせと作ったおせち料理を、年明けからせっせと食べてゆき、
いやはやメデタイですなと声を掛け合っては、何かを口へ運んでは食べている。

正月だからと気が大きくなって、年末に買い蓄えた食材たちが詰め込まれた冷蔵庫の奥の奥から、
すっかり存在を忘れていた蒲鉾やチーズや、おせち料理に成り損ねた日持ちする食材が、
待ってましたと顔を出すも、本日は粥を食す日と定められていてはお役に立てず、
夕飯での華々しい登場を願い、再会を誓いながら冷蔵庫で待機していただく。

朝食に七草粥というのが、定番なようなので行事ごとは通例に即して行こう。


本来ならば、お手軽な七草パックを用意して粥に混ぜるところを、
今年はもっとお手軽なフリーズドライ七草を気前よくふりかけて混ぜる。

乾燥七草なので、充分に混ぜてから温かい粥の水分で膨らむまでしばし待ち、
冷めないように良い頃合いを見計らうことを怠らず、いただきますと威勢良く唱えてから
スプーンにてんこ盛りした粥を口へ運んだ。

行事なんて形だけのものだからと思ってはいるのだが、
簡単に出来上がった粥というだけで、味気ないような気もしてくるが、
食品加工技術の向上が成せる技を味わっている最先端なのだから、なんら問題ない。

料理というものは手間ひま掛けているから良いとすることでもなく、
要は気持ちの問題なんだと頭では理解しているはずなのだが、なんだか侘しくなってくる。

乾燥から本来の姿に近い状態に戻った草の種々は、誇らしげに草であることを主張し、
忙しい朝をバタバタしてしまう、現代人の食生活を支えているのだ。
なにを侘びしがることがあろうか、素早く食事を終えて次の用事へ取りかかれるではないか。
余計に睡眠も取れるし、普段通り身支度にも時間を費やせるというものだ。

気持ちがアップダウンしつつも、2杯目の粥をよそう。
胃もたれを懸念しての七草粥を、通常の朝食よりも多めの量を食べるという食欲。

乾燥や侘しさ云々語っているが、ただただ美味いのだ。
粥に塩を少しふってやると、格別に美味いのだ。
眠気が再びやってくるほどに、朝食で満腹になって、ただただ満足なのだ。

人間が宇宙へ飛び出すこの時代、船内では欠かせない食材であるフリーズドライ。
まだ少し残しているので、またいつでも七草粥を食べる事ができる。

乾燥七草万々歳。いつなんどき地球から離れて旅することがあって、
胃もたれするような事があっても安心である。