自分で自分の背中は見られない | 昼寝をしないと 夜も落ち/\眠れない

昼寝をしないと 夜も落ち/\眠れない

おじょぉ の詭弁に満ちた日々

梅雨が晴れ間を見せ過ぎていたこともあり、前線の勢力低下は異常気象からきているのではないかと疑い始めた翌朝から、台風を模倣したかのような暴風雨が窓を叩き付けている。

運転免許更新のため、本日10時30分からの講習を受けよと指定されていた日だ。

お天道様が見ているとは正にこのことで、昨日までの晴れ間に感謝せず、
梅雨を疑ったりた結果がこれである。

この強風で自転車に乗るなど、もっての他だと心得ており、曲乗りのプロである雑技団員でも
そんな無謀なことはしないはずだと、徒歩でゆくことを選んだ。

大きめの傘をさして出掛けたものの、こんな日に出歩く方が悪いのだと言わんばかりの容赦ない
横殴りの土砂降りは、傘では覆いきれない下半身を集中的に狙ってくる。

滑らないように踏みしめながら歩みを進めていると、スボンをびしょ濡れにするだけでは飽き足らず、乾いている場所など無くしてしまえと懸命に風を送り込み、傘をしゃくりあげて全身を狙い出した。

眼光するどく雨の落ちる方向を見極め、巧みな傘さばきで、風向きの変化に対応し、
攻防戦を繰り広げながら講習所まで急いだ。

途中、難所となる2カ所の橋では、川から最大限の風で巻き上げをくらい、
メアリーポピンズに吹き飛ばされたナニーたちのように、天高く彼方へ連れ去られそうになるも、
踏ん張りをきかせて立ち向かった。


数々の困難をくぐり抜けたその先にある講習所には、開始時刻よりも20分ほど早く到着。
太ももにへばりつくジーンズを気にしながら椅子に着席して、クーラーの利いた部屋で寒さに震え、防犯カメラ映像の捉えた事故映像を見て更なる震えを引き起こし、小学5年生の乗る自転車と高齢者との人身事故で5000万円の損害賠償判決が出た事例紹介で身震いする。

寒さが凍てつきそうになったところで、私の講習は無事終了。
点数が減ってしまっている方々を残して、新しく優良と書かれた免許証を受け取った。

唯我論だけでは生きてゆけない世の中なので、他者が認めた優良な私。
これであと5年間は私が私であることを私以外が認めていることになる。