膝付きの投げ方は、石を正確に投げやすく、水切りの原理を正しく知るために有効です。近くに石を投げられるので、角度や水しぶきなどが見やすく、投げることに慣れていない人にも石の角度や位置をコントロールしやすく、低くから投げられるので跳ねやすくなります。そして、小さな女の子が投げると実に可愛いのです。自然に対する姿勢としても美しいと感じます。このフォームで、小学1年の女の子が、テレビ番組の中で18回のジャンプを見せてくれました。これには、多くの女子から大きな反響がありました。その影響は、今でも残っていると感じることがあります。

これは「アメリ」という古いフランス映画で、水切りの好きなアメリという少女が、水切りをするときのフォームです。私はそれを美しいと感じました。アメリは、悲しいときでも、街角で良い石を見つけると、習慣的に拾います。気持ちの沈んだアメリは、水辺に差し掛かると、ポケットからその石を出し、膝を付いて投げます。石は、いつものように自然法則に従い、水面を跳ねてゆきます。跳ねる石は、アメリの人生を象徴的に語ります。アメリは、次のジャンプに向かって歩き出します。

この投げ方は、可愛らしく、美しく、少女にふさわしいフォームでした。自然に対しても、謙虚さを感じます。

私は、ある番組で、これに加え、石を額に当て、祈る形を作ってから投げたことがあります。番組スタッフは「桑田かよ‼︎」と言いました。おほほ 続く・・・