水切り石を投げるのは、瞬間的な動きですから、感覚的に体で覚えるしかありません。理論はあっても、その通りに投げるのが難しいわけです。投げるとき、石が手から離れる瞬間などは、意識的にどうにかできるというレベルではありません。特に石に高速回転を与えるのはあまりに瞬間のことですから、最後は感覚的な問題になります。皆さん色々試しています。そんな風に少しづつ体得してきたフォームには、流れるような美しさが見られます。自分の体に意識を集中し、ちょっとした違和感や、うまくできたときの感覚を丁寧に拾い上げ、謙虚に、より良い投げ方を見つけてゆくけることができれば、水切りは必ず上手になります。

石のコントロールは、スピードや回転だけなく、石の違いにより、入水角度も変えなければなりません。また、水面の状態により、最適な石も変わります。水切りの相手は自然です。自分と自然を調和させることで奇跡の波紋は生まれます。そこに水切りの難しさと面白さがあります。水切りは自然との調和を楽しむ遊びです。

写真は、まったく同じ石を何度も投げることのできる練習方法で、水切り石のキャチボールです。体の感覚的な記憶は、5秒ほどしかもたないとも言われます。同じ石を、時を置かず、投げ方を変えることで、どういう違いがあるかを確認できるメリットがあります。水切りも練習次第ですが、石と投げ方を微妙に変えることで、波紋やその奇跡を変化させ、その違いを楽しむこともできます。そこにも、水切りの楽しさと奥深さがあります。

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