水切り遊びは、人類が二本足で立つようになってから始まった太古の遊びの一つだと思います。その水切り現象はすぐに消えてしまいますが、水切り遊びは川と石のある特定の場所で、特定の地域の子供たちによって楽しまれてきました。いわば、遊びのシーラカンス。地域によって呼び名も様々で、その遊び方や技術などは、長い間、子供達によって発見され、更新されてきたと思います。私の住む埼玉県だけでも10種類もの呼び名がありました。ただ、文化としては地域に限定され、広く、そして詳しく繋がってこなかったように思います。

現在、水切りは過去最大の発展をしています。映像機器の一般化やインターネット環境の充実。また、時代の要求もあり、各地で水切り大会が行われるようになりました。日本では、多くの水切り名人が誕生し、その繋がりは、若い人たちの情熱によって世界的な繋がりにもなっています。蓄積された技術的なノウハウやその遊び方、考え方も発展し続けています。私は、後期高齢者ですが、今でもそれなりに楽しんでいます。水切りは、まだまだ謎の多い現象です。水切り遊びの進化と発展は、今後も続いてゆくでしょう。

水切り遊びに必要なのは、特別な石と広い水面です。どこでもできるという遊びではありませんが、そのチャンスがあったら水面に石を投げみてください。たくさん跳ねさせようとすれば、多くのコツがあることに気付くでしょう。上手になるほど謎が増え、体のコントロールの難しさを知り、自然の摂理に合わせることの難しさも知ることになります。その不思議と複雑さの奥深さを楽しむことができれば、あなたも水切り名人の仲間入りです。

続く・・・