こんにちは!


先日、フランス人の同僚が誕生日でもないのに「クロワッサン」を持ってきた。
ちなみに、フランスでは誕生日や良いことがあった日に「クロワッサン」を持ってくる文化がある。


「今日は何か良いことがあったのか?」と聞くと、「今日は、私の名前の聖人の日だ」と教えてくれた。

フランスでは伝統的に、新生児の名前をカトリックの聖人暦から選ぶという慣習があるためで、昔の人々の名前はこの聖人暦にある聖人名を付けたものが多い。

例えば、男の子の名前にはガブリエルやラファエル、アダムなど、聖書に登場する天使や歴史上の人物の名前がよく使われている。

フランス人の名前については調べてみると、フランス革命以前まではカトリック教会の聖人暦から名前を選ぶことが一般的で、1803年にナポレオン1世が選択肢を広げ、1966年には神話の人物名や地方独自の名前も許されるようになった。


しかし、本当の意味で親が好きな名前を選べるようになったのは、最近で1993年の家族法改正以降とのことであった。同僚に聖人の名前が多いのも納得できる。


ちなみに1900年に生まれた赤ちゃんの名前ランキングでは、フランス国王が冠した女の子の「Louise(ルイーズ)」と男の子の「Louis(ルイ)」が人気だったとのことだった。


1912年の日本は、「正一」、「千代」が一番多く、名前に関しては日本の方が自由度が高い。