マンション内は、何処に行くのにも鍵が必要だ!
●階段の扉の鍵(ヘッド部分がオレンジ色)
●備品室兼更衣室の扉の鍵(ヘッド部分がブルー)
●エレベーターの鍵(ヘッド部分がグリーン)
●駐車場扉の鍵(センサーキー)
●駐輪場扉の鍵(駐車場と共通)
備品室兼更衣室の鍵だけは、責任者が持つことになっている。
そうしないとサボる人が出てしまうらしい。
現場の仕事は、本社の人が守衛室に行って、
鍵を四人分受け取るところから始まる。
本社の人から、備品室兼更衣室で渡され作業準備をする。
最初の作業は各階ゴミ置き場からゴミ収集をする。
二人一組でこの作業は行位、僕はYさんと組んでいる。
エレベーターを使い移動するのだが、
階を指定するのに鍵が必要となる。
鍵を入れないで移動先のボタンを押すとエレベーターは拒否。
Yさんとゴミ収集作業をしていると、
度々エレベータに
「その階には止まりません!」と怒られる。
大抵、鍵の色が間違っている
「Yさん、緑の鍵ですよ、それオレンジですよ」と僕は言う。
Yさんは一年以上この現場にいるはずだが、いまだに覚えられず
「めんどくせぇなぁ〜!」とボヤいている。
全作業終了30分前になると、
責任者が守衛室の鍵を秘密の場所に取りに行く。
出勤時には守衛室に人がいるのだが、
朝の鍵の受け渡しが終わると守衛さんは帰ってしまう。
そのため、責任者は全員の鍵を回収して、
守衛室に鍵を返却することになっている。
この守衛室が曲者!
●セキュリティーのために、鍵を開けると警報が鳴る。
●まずセキュリテーを解除する作業をする。
●解除されたら、全員の鍵をキーボックスに戻す。
●ここで怠ってはいけないのは、鍵の数に間違いないかの確認。
●最後にセキュリテー設定をして部屋を出る。
これでやっと作業終了となるのだ。
現場3回目の際に、本社の人にこの一連の流れを教えてもらった。
その日、最後に守衛室を出る際に
「次回から鍵の管理をしてください」と驚きの言葉が飛び出した。
「まだ現場3回目なんですけど」と戸惑う僕。
「他の人には任せられないので、よろしくお願いしますね」と
本社の人。
「わかりました」とついつい言ってしまったが・・・
心の中は
『何それ、責任者ってこと?!』
『ありえないだろ、現場3回目の人間が責任者って!!』
猫たちのお世話で手いっぱいなんですけど