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形状記憶シリコン2部―④「FtM 江里子が来る」

 

 

夜になり、ルナが女子高の制服姿で、ミクの部屋に来た。

「ミク。紅茶いれたの。シュークリームもあるのよ。

 二人で、女子高生しない?ミクも制服着て。

 上着はいいよ。」

「わあ、うれしい。すぐ着るね。」

ミクは、制服のブラウスとスカートを履いて、リボンを着け、テーブルを動かした。

 

二人で、ガールズトークをしながら、シュークリームを食べた。

食べ終わり、ルナは、二人で鏡をみようと言った。

うん、と言って、ミクは飛んで来た。

 

二人並んで鏡を見た。

「どう見たって、女子高生2人よね。」とルナ。

「ルナの方が、少しお姉さんに見える。」

「ね、ミクは、女の子同士で抱き合ったり、キスしたりしたいと思ったことある。」

「男の子には、そうされたいって思うけど、女の子とは思ったことない。」

「経験してみる?」

「ルナとなら、平気。」

二人は、向かい合って、そっとキスをした。

 

「どう?」

「ちょっと、ステキだった。」

「ねえ、全身マスクは、他にも素晴らしいところがあるの。」

「なあに?」

ルナは、ミクの後ろに回り、ルナの体を撫で回した。

「わあ、ルナ。あたし、ぞくぞくして、感じる。」

「乳房は、もっと感じるの。触っていい?」

「うん。」

ルナが、そっとミクの乳房を愛撫すると、ミクは、反応した。

「ルナ。わかった。すごく感じる。あたし、崩れちゃいそう。」

 

「トップは、もっと感じるのよ。」

ルナが、ミクの乳首を服の上から、摘まんだ。

そして、くりくりとした。

 

「いや~ん。ルナ。それ、耐えられない。

 あたし、どうにかなりそう。」

「ミクは、Pちゃんを見せるのイヤ?」

「うん。恥ずかしい。男の子のだったときも、出来るだけ見たくなかった。」

「あたしにも、嫌よね。」

「ルナのこと大好きだけど、これだけは、恥かしい。」

 

「わかったわ。でも、今の興奮した気持ち、どうにかしたいでしょう。」

「いつもは、部屋を真っ暗にして、ベッドにタオルを敷いて、

 その上にPちゃんを乗せて、うつむいたまま体を動かすの。」

「そうなの。じゃあ、部屋を真っ暗にして、

 そのタオルの役目を、あたしにやらせて。」

「ほんと?」ミクはうなずいた。

 

ルナは、下着姿になり、ミクもそうした。

ベッドに、ミクは仰向けになり、ルナは電気を消した。

何も見えなくなった。

「ミク、これならいいでしょう。」

「うん。」

「Pちゃんを出して。」

「出したわ。」

ルナは、ミクのPを口の中に入れた。

そして、愛撫を始めた。

「ルナ、気持ちがいい。こんなことしてもらうの初めて。」

「いくら、声を出してもいいのよ。」

「うん、声が出そう。」

 

それから、ミクは、だんだん声を上げ始めた。

声のトーンが高くなる。

やがて、ミクは、背を反らせ、体を痙攣させ、

断末魔の声を上げて、果てた。

 

ルナは、ミクの声に興奮した。

だが、ミクは、女の子とのセックスは、望んでいないと思った。

だから、ミクの「お返し」は、我慢をした。

 

電気を点けた。

 

「ああ、天国に行ったみたいだった。」とミクが言った。

「そう言ってくれると、うれしい。」

「ルナに、お返しをしなくちゃ。」

「あ、いいの。気持ちよくなったまま、寝ちゃうと最高よ。」

ルナは、起きようとしたミクをそっと寝かせて、毛布をかけ、

「お休みなさい。」と言って、部屋を出て行った。 

『ルナは、いい人だなあ。』

ミクは、つぶやいて、いつのまにか眠りに入った。

 

隣の隣の部屋が、麻衣の部屋だ。(「麻衣」は、博士の女の子バージョン。)

麻衣の部屋に入った。

「ミク、どうだった?」と麻衣が聞く。

「ミクは、男の子がいいみたい。女装子ではないわ。GID。」

「やっぱりね・・。」と麻衣は考え始めた。

 

「ミクのアソコをさ、女の子みたいには、できるのよ。

 オッパイ作るのと、逆の方法でね。

 そしてね、快感も与えられる。女の子並にね。

 でも、愛液は無理。

 赤ちゃんができるようにも、無理。

 それでも、いいかなあ。」と麻衣。

 

「性別適合手術と同じじゃない。

 膣に女子に負けない快感を与えることができれば、その分優れているじゃない?

 手術した人達も、ジェルとか使っているわけでしょう。」と、ルナ。

「そうよね。アソコの形状とホールが出来ているなら、

 手術したのも同じ。20歳になって検査に通れば、戸籍も変えられる。

 検査って、あたしと高梨の所見が、2つあれば、大体いいんだけどね。」

「そうすれば、どこの高校も、大学もいける。結婚だってできる。」とルナは言った。

「次は、ミクのボーイフレンド。」と麻衣は言った。

「一般の男子だと、ミクは、引け目感じるかも。」

「FtMの女の子、来ないかなあ。」

「ね、FtM の子なら、マスクでどこまでできる。」

「Vちゃんの代わりにPちゃんは作れる。」

「Pちゃんを、アノときさ、固く大きくできるの?」

「できる。Pちゃんは、海綿体組織に似たシリコンで作るから、

 愛液を充満させれば、アレは、十分な働きができるよ。

排泄も、Pちゃんから出るようにできる。」麻衣。

「じゃあ、FtM の子来ないかなあ。」

「う~ん、来るといいね。」

 

それが、来たのだ。

それは、数日の後。

 

昼下がりであった。

一人の女子高生がやってきた。

女子高生の制服を着たままで、山を登って来た。

スカートは、膝が見えるほどの丈。

制服の上着を腕に掛け、

大きなリュックを背負って、博士の研究室へとやって来た。

 

背は、170cmほどはあった。

スカートからのぞくスネが、素晴らしく長い。歯並びも綺麗。

髪は男子の長髪くらい。目を隠す程に長く伸ばした前髪を、

パラリとさせ、隙間から、額を見せている。

端正な顔立ちだった。

 

昼の食後の紅茶を、外のテーブルで、3人で、飲んでいたときだった。

博士は麻衣になり、ルナとミクがいた。

 

「あのう、あたし、市村江里子と言います。高2です。

 ここに住まわせていただけるよう、T大の高梨先生の手紙を持ってきました。

 こちらの博士は、電話はお嫌いだから、直接談判に行けと言われてきました。

 あの、博士は、いらっしゃいますか。」

 

江里子は、声がアルトヴォイスで、仕草がボーイッシュだった。

「どうぞ、座って。」と麻衣が言い、手紙を受け取った。

「あたしが博士なの。今、変装しているのね。」麻衣は言った。

江里子は、椅子に腰かけながら、麻衣の若さにびっくりしたようだった。

ミクは、立って、江里子の紅茶とお菓子をもってきた。

「ああ、ありがとう。」と言って江里子は、ミクを見た。

 

麻衣は、ルナと二人で、手紙を読んで、顔を見合わせた。

「来たーー!」と二人は、目を輝かせた。

 

「あのう、俺、いえ、アタシ、歓迎されているんでしょうか。」

江里子が、自分を「俺」と言った。

「大歓迎よ。今日、今すぐにでも、男の子にしてあげるね。」

麻衣は言った。

ルナが聞いた。

「ね。江里子は、どうして、制服で来たの。

 スカートで山道、大変だったでしょう。」

「初対面の人に会うのは、ちゃんとした服で行かなきゃと思って。

 俺の場合、今、礼服は制服しかないから、それで来ました。

 でも、上着は、さすがに暑くて、手に持ってきました。」

「納得。あのね、ここは、敬語一切なしなの。友達言葉で話して。」

麻衣が言った。

「うん、じゃあ。ここにいる人、みんな同い年みたいだし。

 俺、すごくうれしい。」と、江里子。

 

「江里子のご家族は?」とミクが聞いた。

「俺は、母さんと二人暮らし。

 母さんは、俺が男だったらいいのにっていつも言ってる       の。俺は、小さいときから、ずっと男みたいだったから、

 母さんに、マジで言ったの。『俺、本気で男になりた           い。』って。母さんは、俺が本気なのわかって、いいよっ     て言ってくれた。でも、母さん、俺が男になるって意味、     よく分かってないと思う。」

 

「あなたも、わかっていないでしょう。」と麻衣が言った。

「うん、実は、よくわかんない。でも、博士は若いし、10     歳代の女の子3人で、研究所やってるなんて、すごいなっ     て、今思ってる。」

「江里子は、大きな勘違いをしているわよ。」とルナが言った。

「え?どんな。」と江里子。

「この中で、女の子は、あなた一人。あたし達は、みんな男なのよ。」

「うそ!ほんと?」

「そう、男三人の中に、あなたは、のこのこやって来たのよ。」と麻衣が言い、

みんなで、うふふふと笑った。

 

麻衣とルナで、FtM 用の全身マスクが研究済だった。

ミク用の、女の子のアソコ付の全身マスクも研究済みだった。

排泄もセックスも可能である。子供ができないだけだ。

 

「江里子は、全身フィーメイル・マスクで、男の子になりま    す!ミクも、新しい全身マスクで、アソコも女の子になり    ます!ま、脱げば、いつでも元に戻れますからね。心配        は、いりません!」

麻衣は、何かの宣言をするように、高らかに言った。

 

次回「ミクと武志のセックス」です。

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                   <ボーイッシュ江理子>

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