仕事柄、苦情を受けることが時々あります。
もちろん、私たちが行っている事業や業務に関しての苦情やご意見が中心ではありますが、たまに、行政への怒りだとか、男女共同参画についての思いについて語られることもあります。
これらにどのように対応するか、ということがとっても難しいのです。
単なるクレーム対応だったら、相手のご意見にふむふみと耳を傾け、まずは好きなだけ気持ちを吐き出していただき、共感的な態度で対応することが鉄則でしょう。
そしてゴールは、相手が「好きなだけ言ってやったし、満足」と感じて電話を置くことでしょう。
ただ、このゴールは男女共同参画についての苦情を受ける際にもOKなのでしょうか?
相手が、「男女共同参画ってやっぱりムダだよな、行政も認めてるよ、満足した」と思われることでOKなのでしょうか?
私は、違うと思います。
男女共同参画がこうこうこういう理由で必要なんです、と伝えなければならないと思っています。
まあ、やみくもに相手の怒りを買うことは、こちらのメンタルヘルス的にも良くないし、男女共同参画への更なる拒否感を植えつけてもよくないとは思いますが。
行政や公務員への怒りをぶつけられたときには、私は行政の立場をおりて、市民同士として話すようにしています。
もちろん、仕事の上での不備や至らない点については、説明をしたり、謝罪をしたりしますが、不合理なクレームについては、仕事や身分をいったん下ろして話をするのがうまくいくと思っています。
「30年間、男女共同参画がまったく進まないことを行政は謝りなさい」といわれたとき、「行政だけでは男女共同参画は実現しません」とはっきり言いました。
私は自分でも市民活動的なことをしているだけに、行政頼みの人にはちょっと厳しくなってしまいます。税金を払っているのだから、行政はきちんとサービスで返せ、というのはお門違いだと思っています。
そういった意味で公共サービスにかかわる職員は、市民活動をすべきだと思っています。
それは強みになりますし、サービスのあり方を考える際にも有用です。
公務員の方々は異動がありますし、必ずしも自分の業務にかかわる活動でなくってもいいんです。何か市民と一緒の方向をみつめられる視点をもつべきだと思いますし、もったほうがずっと仕事が楽になると思います。