玉川さん、
組織委の会長を女性にすべきとの考え方は、女性には受けが悪そうですね。
女性蔑視発言から日本の女性地位の後進性が問題となり、これを是正するために女性起用論が出てきた訳ですけれど、
「女性起用論ありきで女性なら誰でもいいのか」と、どうも女性としては男性に与えられているようで、この発想自体が差別的と受け取られているようですね。
斎藤アナを始め女性起用論に否定的な女性は、男性女性ではなく能力のある人が選ばれればいいと言う意見が多いです。
おっしゃる通りですが、日本の現状を見回してみてください。
例えば会社組織、係員から社長まで階層があり、どの階層も男性ばかりで、上に行く程それは顕著です。
例えば新たに部長職を求めるとき、課長から起用されるのが通常です。
何故課長からなのか、部長に求められる能力に最も近い存在と見られているからです。
選ぶのも男性、選ばれる対象者数も圧倒的に男性という構造の中で、男性が起用されるのは自然の流れです。
この現状下で女性(係員)が起用されるとしたら、それを動かす大きな力が働いた時です。
社会で言われる能力は、「肩書」と何を経験(中身はほとんどの場合自己申告です)してきたかで判断されます。
ある人が本当の能力を持っていたとしても、社会が求める能力とは残念ながら一致しません。
30代辺りの男性は育児や家事などにも関わり、男女の壁も低くなっていると思います。
彼らが社会の重要なポストに就く頃には女性進出の障害も取り払われ、斎藤アナが望まれる男性女性にかかわらず能力のある人材が起用される社会が来るのかも知れません。
それには後20~30年は待たなければならないでしょうね。