「最後に面接受けたのは、もう2年も前だったよー!!!」
と先日私のパートナーがつぶやいていました。
政府機関で金融アナリストをしている彼は。凡そ3-4年間同じ部署で仕事をしているのですが、その間少なくとも4回は新しい仕事に応募していると思います。機関内のポジションであったり、新しい機関も含めて。
そう、アメリカ政府機関、民間企業であれアメリカには人事異動というコンセプトがありません!しかも大抵の場合、雇用契約期間が設定されています。
渡米前から知っていたけれど、いざこの人事制度の中でキャリアを積んでみると、性格によっては結構辛く感じる人もいるのではないかと思います。
なぜなら、同じ業務についていると、時とともに新しい学びが少なくなるから。
こうした環境では、自ら工夫して、仕事環境を変えていく必要があるのかなと思っています。
(参考まで、仕事でもよく使う、マネージメントシステム)
でも、具体的にどのような行動をとったら良いのでしょうか?
- LinkedInなどの情報サイトを活用する
- 自分の職種を代表するキーワードを見つける
- 自分のスキルを洗い出す
- 職種やスキルにマッチした仕事の通知設定をする
- 応募書類の準備をする (効果的な履歴書とカバーレターの書き方について、以前ブログで紹介しました!)
- 信頼する同僚や知人に相談する
- 政府機関職員である場合:アメリカ連邦機関職員のための仕事情報サイトに自分の職種や関心分野を登録しておくと、日々ポジション情報を受け取ることができます
「同僚に相談するって?転職活動していることが知られてしまうかも?」と不安な気持ち、私にもありました。
でもこれって実は普通のことではないかと思うようになりました。
「2-3年働いて、そろそろ仕事環境を変えたい!」
「今の場所で学ぶことは一通り学んだから次へ進もう!」
こう考えるのは普通ではないでしょうか。日本でも人材育成や組織を活性化させるために一定の期間で人事異動を行っていますよね。
決定的な違いは、それを他人が決めるのか、それとも自分で決めるのか。
人事異動のないアメリカでは、自分から定期的に行動を起こす必要があると私は学びました。
大きな行動ではなくても、上に書いたような小さな行動でOKだと私は考えています。
私のパートナーの例に見られるように、定期的な転職活動にはキャリアの棚卸しができるというメリットがあります。
具体的なメリットは・・・
- 自分の履歴書(レジュメ)を見直す → さらに魅力的なレジュメに構成できるかも?
- 何を学び、身につけたのか、経験を振り返る → 自分の進歩に気がつく!
- 次はどこに向かいたいのか、考える → 新しい目標が定まる!
- 面接の練習ができる(もし面接に進んだ場合^^)
会社や所属機関、チームによっては「自分の大事な部下を他のチームや会社には出さないぞ!」という上司もいるので、注意が必要です。
その気持ちもわかります、なぜなら一緒に働いていたら、仕事の仕方もある程度読めてくるし、上司の視点から見たら日々の仕事がスムーズにいくから。
でも、自分の成長に責任を取れるのは自分のみです!
定期的な棚卸しは日本で働く人にも役に立ちますし、既に行動を起こしている方もいると思います。
改めて、日本とアメリカの人事制度について振り返り、自分主体で動くことの重要性とメリットを強調してみました!