負動産とは、不動産を持つことで維持費や管理費用が生じ、収益が見込めない場合は、資産価値のある不動産とは異なり“負の資産”で、そう呼ぶ場合があります。
地方の過疎といった社会構造の変化があって、利用価値のない土地・建物が放置され、買い手がつかない状態が続くことで、他人ごとではありません。
背景には住んでいる高齢者が多くなり、働く人が少なくなって小学校へ通学する子どももピーク時の半分以下に減ったことと、高齢者が亡くなって空き家が増えたことです。
空き家は築後の年数が多く、古くて再利用するとしても修繕費が高額になり、田畑は別として山林や原野は利用価値が乏しく、相続放棄しそうな土地ばかりです。固定資産税や管理費、草木の伐採・自然災害のリスクへの対応といったランニングコストが不可避です。
こうした負動産を相続した場合、売却しようとしても買い手がつかず、放置すれば損害賠償責任を負うこともあり、単に資産価値が低いだけでは済まされなく、複数の法的・経済的負担が発生することです。
車社会とは言うものの、高齢で車を運転できなくなった時、1日朝夕数本のバスしか通っていない所では買い物にも不便です。
テレビでは山奥の一軒家に住んだり、都会から地方へ移住する人の姿を写したりしていますが、良い面ばかりではないことも伝えてほしいものだと思っています。
