すが、其の度に何時も不安に思う事は席を離れた時に、
荷物の全部又は一部を持って行かれる不安です。ですか
ら間も無く駅に停車する頃合いは怖いので席を離れませ
ん。席を離れなくては成らない時は、発車して当分停車
しない頃合いにします。
知り合いの子供の話ですが、祖母に「ちょっと用事が有
るから、此の荷物を見て居てね!」と頼まれた孫、祖母
が戻って来て、其の荷物が見当たらないので孫に「荷物
はどうしたの?見て居てと頼んだでしょ!」と不安な思
いで聞くと、孫は「僕、よーく見て居たよ!見て居ると、
知らない小父ちゃんが荷物を持って行ったよ!良く見て
居てと頼まれたから、僕、知らない小父ちゃんがお婆ち
ゃんの荷物を持って行くのを良~く見て居たよ!と言っ
たと聞きました。此れは笑い話では無く、私の知り合い
の現実の話です。
此の知り合いの孫は馬鹿では有りません。正直な良い子で
す。馬鹿なのも笑われるのも、決して此の子じゃ無くて私
です。私が北海道に行って金沢文庫(京急、金沢文庫駅)
に帰る途中、横浜駅で降りてトイレに行ったのです。ほん
の2分位と思い、誰にも頼まず(頼む様な知り合いも居
なく)トイレに行って直ぐに戻ると、北海道旅行の荷物や、
北海道で買って来た品物が煙の様に一瞬の間に消えて影も
形も無かった事が有ります。良~く見て居た此の祖母の孫
に比べて、私は2分位とは言え、全く見て居なかったので
すから、なんて馬鹿なんだ!と笑われるのは私です。流石
にこりました!

