サクラソウ(桜草)はサクラソウ科サクラソウ属の多年草
。日本のサクラソウ類の代表で、日本では北海道南部、本
州、九州の高原や原野に分布し、朝鮮半島から中国東北
部へかけても分布するが、野生の群落をみることはまれに
なっている。また埼玉県と大阪府の県(府)花に指定されて
いる。
自生地では林間の湿性地や原野の草間に生え、ときに群
生する。地中に根茎があり、春に発芽して5~6葉を根生
し、高さ15~40cmの花茎を直立させ、5~10個の花をつけ
る。葉柄は長く、葉は楕円形でしわが多く、縁に浅い切れ
込みがあり、葉や茎に白い軟毛が生える。花は直径2~3cm
ほどで、花弁が5個に深く裂け、さらに各弁が半分近く裂
ける。淡紅色でまれに白花もある。
貴重なサクラソウ自生地を訪れた方の記述に
「たくさんのサクラソウのなかに2株だけ白花品が咲いて
いました。」
「咲き乱れるサクラソウの中で、3株ほどが綺麗な白色の
花をつけていました。」
と記述が見られる様に野生(自生)のシロバナサクラソウは
極めて貴重と察しますが、園芸品種では誰でも手に園芸植
物と思います。
