
の部ですが、最後の学生時代が終わろうとする
迄は完璧なカナヅチでした

其れで2度目の学生も 4年に成った夏に真剣
に考えたんです。来年卒業のこの夏もカナヅチ
だったら 一生カナヅチの侭に終わるだろう!
と 考えたんです。よし、此の夏休みに必ずカ
ナヅチから脱出しようと誓いをたてました。来
年の春 最後の学生を卒業したら カナヅチか
らの脱出に掛ける時は もう有りません

私の場合、学生と言っても、昼間学生で、講義
が終わると17:30からの夜の仕事に急ぎま
す。職場に入って日勤の2名と交代します。交代
が有り、仕事なので遅れる事は許されません。
夏休みに成ると 海日和だと海へ飛んで行きたい
のですが、絶対条件が有ります。完全カナヅチで
コーチ役なんて居ないのです。海水をお腹一杯飲
む覚悟が無ければ海へ入れないのですよ!ですか
ら其れに耐え得る綺麗な海水の海じゃないと成ら
ないのです。綺麗に見えても大腸菌他の菌が居な
い訳じゃ無いけど、其処は一生カナヅチかが掛か
って居るのですから。市ヶ谷発で、水が綺麗な海
と言えば外房しか無いでしょう?仮に在ったとし
ても急いで夕食を済ませてでも17:30迄に職
場に戻るには限界が有ります。遅れる事は許され
ません。朝は8:30交代で市ヶ谷発で東京駅地
下から出て居る外房直通の普通&快速に乗らない
と成りません。初めの数回は御宿に行きました。
御宿は海が真っ青で忘れませんが 波が背丈の倍
位は怒涛の様に襲って来て其の波を超えられず、
押し寄せる波の中で2転3転し死ぬかとおもいま
した。命懸けでした。直通だと当時でも上総一宮
停まりが多く、且つ本数が非常に少なく、与えら
れた時間の中で、大原、茂原、大網に行く様に成
り、一ツ松海岸、大網白里海岸は波が穏やかで夏
休みに仕事空けで外房に10回以上行ったと思い
ます。少し、海にも慣れて浮いて進みますが、依
然として 息継ぎに顔を上げると下半身から沈ん
でしまうのです。夏休みの間に掛けるなら30回
位、行けよ!と思うでしょう?

其れがそうは行かないんですよ!外房へ行かない
日は市ヶ谷から有楽町線で2つ隣の永田町へ行っ
て、国会図書館へ通わないと成りません。卒業
論文を書かなくては成らないので、資料集めが
猛烈に忙しいのですよ。カナヅチ脱出の挑戦は
10回を超えた時 少しコツを感じました。
最後の時に 25m位進みましたが 矢張り息
継ぎが出来て居ません。出来て居たら50mだっ
て進む筈と思いますが、学生最後の夏の挑戦は
終わりました


