むかし、むかしのことじぁなぁ


臼杵ん城下町の偉いお寺ん坊さんが

あんまりお天気がいいし

ぬきぃけん

小坊主に隠れち

浜辺じ、石を枕に昼寝をしちょったんと・・・



そこに野津ん町から

魚を買いに臼杵ん城下町に

やっちきた吉四六さん



やっぱ、あんまり天気がいいもんじ

昼寝の場所を探しよった


浜辺にいっちみると

なんと石を枕にタコがいる


それを見つけた吉四六さん

これは美味そうなタコがおる

そういうと

腰にぶらさげたツボんなかにゃ

酢味噌をいれちょったんじゃ



タコに気がつかれんように

酢味噌をたっぷり塗ると

思いっきり がぶっ と噛み付いた





あとは読者のご想像におまかせ・・・


(大分には吉四六ばなしちゅうち、昔話がありますが、口伝えでいろんな展開が各地に残っています。時々思い出しながら書いてみようと思います)