我が家の台所に

新婚時代から使用している

直径20センチほどの手鍋と

30センチくらいの鍋がある




その鍋は40数年の間

朝の味噌汁や

様々な料理に使われてきた



夫婦喧嘩ときも・・・

子どもが産まれたときも・・・

入学式のとき

卒業式のとき

子どもの結婚式のとき

アパートから引っ越してきたとき

・・・・・・・・・・

ずーっと我が家とともに存在してきた




いまなお現役である

粗末なものが多い中

型も崩れることもなく

また、さび付くこともなく

頑丈なのである




思えば相当な高級品だったのだろう




この鍋は

結婚の祝いとして

幼なじみのお母さんからいただいたもの・・・




そのおばちゃんが

昨日亡くなった




数年前から体調を壊していて

幼なじみも懸命な看病をしていたが

そのかいもなった

御齢92歳・・・

大往生である




今日

やすらかに眠るお姿に対面し

この鍋のことを思い出した










我が家にこの鍋がある限り

そのおばちゃんのことを

思い出すだろう・・・・・・・・・・・・・