ちょっと前にこんなことがありました。
1~3ヶ月に一回、メンテナンスでご利用くださっている女性からの電話。
「 先生、妹が目の奥に重い痛みがあって、後頭部から肩にかけて辛いって言ってるんです。病院より先に先生に診てもらったほうがいいような気がして…。連れて行ってもいいですか? 」
この選択は 「 ○ 」 か 「 × 」 か?
少々横道にそれますが、時々こういう方がいらっしゃいます。
「 今日は調子が悪いので日を改めたいんですが…。」 という電話を下さる方。
もちろん無理にお越しいただいて、途中、不慮の事故などに合われたら大変なので、「 お大事に 」 とお応えしていますが、こんなときにも 『 あ~、まだまだカイロプラクティックの啓蒙活動が足りないんだなぁ… 』 と反省します。
人間の身体には、『 自ら治し、自ら癒し、自ら活性化させる力 』 が備わっています。
『 心 』 の部分も同じです。
それが 『 自然 』 な状態、あるべき姿。
人間の全ての機能をつかさどるのは 『 脳 』 です。
脳と末梢をつなぐ 『 どこか 』 に問題が発生し、不自然な状態になっているから、その力が十分に発揮できず、 『 痛み、体調不良、心の病 』 にかかるというふうには考えられないでしょうか?
カイロプラクティックでは、その 『 どこか 』 を 『 サブラクセーション 』 と呼んでいます。
サブラクセーションを 『 アジャスト 』 し、その連携を自然な状態に戻してあげられれば、身体は 『 治し、癒し、活性化する 』 力を発揮できるはず。
なぜなら、それが 『 自然 』 だから。
とするならば、筋骨格系以外の体調不良も、カイロプラクティック・アジャストメントの対象になりうるということです。
話を元に戻します。
この妹さんには、手によるアジャストメントを数箇所行いました。
しばらく後に 「 どうですか? 」 と尋ねると、「 痛み…も、あまりないんですが…、なんだか呼吸もしやすいし…、それより元気が出てきたような気がします! 」 と笑顔で応えてくださいました。
私からは何も言ってないのに 『 痛み 』 よりも 『 元気 』 に意識が向いている。
うれしい響きでした。
結果、冒頭の質問の答えは 「 ◎ 」 だったと言えるのではないでしょうか。
カイロプラクティックが、筋骨格系の問題のみならず、健康に関するもっと幅広く、さまざまな問題にも適応可能だということ。
そしてカイロプラクティックは、決して 『 腰痛や肩こり・痛みの専門 』 で納まるような、狭い了見で行われるものではないのだということを、もっと多くの人に伝えなきゃいけませんね。
ただし!!
今の日本におけるカイロプラクティックは、法制化なり公的資格化なりがされていませんので、玉石混交の状態です。
少なくとも 『 施術の適応・禁忌をきちんと判断できる施術家を選んでください 』 ということは付け加えておきます。