このブログは、オフィシャルブログなので、どうしてもいいお話が中心になりますが、毎度毎度、短期間で期待通りの結果を出せているわけではありません。
心身の状態によっては、どうしても時間が必要な方もいらっしゃいます。
5~6回、あるいはもう少し回数を経ても、大きな変化が見られないケースがあるのです。
しかし、そこで症状を追いかけて無茶なことをし、患者さんに悪影響を及ぼすくらいなら、非常に悔しいことではありますが 「 あそこでは治らなかった 」 という評価をされる方がマシだと思っています。
先日お越しになられた、ある患者さんとの会話。
某ペインクリニックで、レントゲンを撮り 『 頚椎ヘルニア 』 の診断を受けた。
その病院で、何度も注射をうってもらったが、効果は一日二日しか続かず、恐くなったので娘さんに相談してみた。
たまたまその娘さんと私に面識があったため、一度話を聞きに言ってみようということでのご来院。
私の問診や検査による所見では、施術適応と判断したのですが、ご自分で心配症と仰るくらい不安をお持ちでしたので、念のために 「 参考にしたいので、レントゲンを借りてきてもらえませんか。 」 とお願いしました。
その日は施術を行わず、レントゲンをお持ちいただいた上で最終的な判断しようと思っていました。
翌日TELあり。
「 あの…。お医者さんに昨日の件を言ったら、カイロなんかに行ったら…… 」
文字に起こすには私ですら気が引けてしまうような 『 悪口雑言・誹謗中傷 』 で説得されたようで、「 申し訳ないけど、病院で治療します 」 と電話を切られてしまいました。
一番引っ掛ったのは 「 壊される 」 という言葉でした。
このお医者さんが、カイロプラクティックのことを何も知らないのは言うまでもありませんが、もしかすると、無茶な施術を受けて壊された複数の方が受診された過去があるのかもしれません。
とするならば、医師の無知より、我々民間療法師のレベルの低さが原因なのかもしれません。
関節構造などお構いなしに、腰や首を力ずくで思い切り捻って、ただ音を鳴らすだけの、大変危険ななんちゃってアジャストを行っている残念な治療院・施術院が多いのも事実ですものね。
きれいにアジャストが決まると、一瞬驚きながらも笑い出す患者さんが少なくありません。
あるいは 「 お~っ 」 と感動したような声を挙げてくださいます。
下手なアジャストを受けると、患者さんは 「 うっ! 」 と呻いたり、直後に 「 はぁ~ 」 と大きくため息をつくことが多いように思います。
この差はなんでしょう?
適切なアジャストは、相手の身体に負担をかけないということの裏返しなのです。
声を挙げるようなアジャストやため息を吐くようなアジャストを受けていませんか?
症状を追いかけることのみに執着する施術家の勘違いや自己満足で行った無理な施術が、患者さんを危険な目にさらす可能性があるとするなら…。
「 あそこで壊されたかも… 」 と言われるより、 「 あそこでは治らなかった 」 と言われたほうが、自らの成長にもつながりますし、引いては業界のためになると思うのですが、いかがでしょうか。
なんだかちょっと言い訳めいたお話になりましたが、当院では効くか効かないかを判断材料にするような無茶な施術は行っていません。
強い刺激をお求めの方にしてみれば 『 やってもらった感 』 を感じていただけないことがあるかもしれません。
できるだけ変化を体感していただけるような努力はしていますけどね。
いい話ばかりじゃないということです。
それでも私は、安心・安全最優先の施術を提供していきたいと思っています。
医師を含めた全ての方に理解を得られるカイロプラクティックを目指そうと思います。