【若干修正しました】
23年4月25日、地元紙である大分合同新聞に掲載されていた記事で、 『 それってどうなの? 』 と思うようなものがありました。
大きな見出し 『 体調管理に役立てて 』
小見出し 『 おきゅう教室、アロマ外来 』
後半のアロマ外来について。
女性専用クリニックが、医療としてのアロマセラピーを提供する「アロマ外来」。病気の予防や治療、症状の緩和などを目的に~。
初診時に医師が20分以上かけて話を聞き、触診し、製油の種類や濃度を一人一人の症状や部位にに合わせて調合している~。
肌のパッチテストや血圧、脈拍も計測している~。(記事から抜粋)
初診時に医師が20分以上かけて話を聞き、触診し、製油の種類や濃度を一人一人の症状や部位にに合わせて調合している~。
肌のパッチテストや血圧、脈拍も計測している~。(記事から抜粋)
医師のご理解をいただいた上で適切なケアが行われているとするならば、補完代替医療業界にとってはいい傾向かもしれません。
気になったのは、前半の 『 おきゅう教室 』 。
鍼灸・指圧・マッサージ師というのは、れっきとした国家資格であり、専門性が求められる職種だと理解しているのですが、この記事では、それを素人に教えていると捉えられる内容でした。
1回2,000円、約90分の教室。
教えているのは、鍼灸師。
「 きっかけ作りに 」 という建前があるようですが、素人灸師を作ってしまうリスクはないのでしょうか?
目先の小さなお金のために、国家資格者が素人に中途半端な技術を教えるのはあり?
にわか灸師が増えることによって、灸師全般の専門性に疑問の目が向けられるとしたら?
一部の安易な行動が、業界全体に悪影響を与えかねない、典型的な例を見たような気がします。
私たちの業界は、もっと深刻かもしれません。
不思議なことに、私たちの業界には 『 教えたがり 』 が星の数ほどいます。
もし専門知識も持たず、小技だけ身につけた 『 自称施術家 』 の元で、さらに専門知識を持たない 『 自称施術家 』 が量産されたら…。
もし患者さんが、たまたま選んだ施術(治療)院で、専門性のかけらもない 「 カイロ教室 」 を出ただけの 『 大先生 』 に当たってしまったら…。
これ以上の不幸はありません。
ご利用をお考えのみなさん、施術(治療)院をお探しになられるときは、ぜひ、その先生のバックボーン(出身校や取得資格、出席セミナー、卒後教育、使用テクニックなど)をチェックされることをお薦めします。
そして、カイロプラクティックならカイロプラクティック、整体なら整体に特化した、専門性の高い先生を探してください。