障がい者スポーツ中級指導員養成講習会 | 大分中央カイロプラクティックセンターのブログ

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2月19日(土)~20日(日)で、障がい者スポーツ中級指導員養成講習会の全日程が修了いたしました。

前期と後期合わせて8日間、なかなか密度の濃い、素晴らしい講習会だったと思います。

今回のカリキュラムは以下の通りでした。

19日
講義8、 『 障害者各論 知的障害② 』
講義9、 『 陸上競技②(実技) 』
講義10、『 障害者各論 聴覚障害 』
講義11、『 障害者各論 脊髄性障害、脳原性障害 』
講義12、『 補装具の理解 』

20日
講義13、『 障害各論 内部障害 』
講義14、『 障害各論 精神障害② 』
講義15、『 障害者スポーツ指導における留意点② 』
講義16、『 障害各論 切断・関節障害、その他の障害 』
講義17、『 全国障害者スポーツ大会の実施競技② 』

(講義NOは、1月の後期前半からの続き)

講義時間は、それぞれ約1時間半~2時間ほどあるのですが、非常に興味深い内容のものが多いため、ほとんど寝ることなく受講させていただきました。

この2日間では、青山整形外科クリニック(別府)院長の内田先生、松本内科循環器クリニック(大分)院長の松本先生、湯布院厚生年金病院院長で大分県スポーツ学会の会長でもある森先生などの講義もあったのですが、マードック大学BHScコースの講義で受けた 「 臨床診断学 」「 身体診断学 」「 放射線学 」「 整形外科学 」 などなどを思い出し、なんだかいい復習になりました。

せっかくの機会だったので、講義終了後に、それぞれ名刺交換とご挨拶もさせていただきました。



他にも個性豊かな先生方が、来られていましたが、中で一番印象に残っているのは、講義10の赤木先生のお話です。

ろう者(以前はろうあ者と言っていたらしい)についてのお話だったのですが、手話の中には、日本手話と日本語手話というものがあるそうです。

途中で聴覚を失った方は、日本語の文法が分かっているので、日本語手話で会話ができるらしいのですが、先天的に聴覚がない方は、文法自体が分からないので、単語が主流の日本手話を使うのだそうです。
(詳しくご存知の方、誤解があったらご指摘願います。)

考えてみれば当たり前のことなのですが、教えられて初めて気づきました。


そこで問題が1つ。

自己啓発やボランティアなどを目的に、日本語手話を学んだ方がいるとします。

健常者同士の間で、手話が使えるようになりました。

さて実践。

一生懸命に手話を使って、ろう者とコミュニケーションをとろうとしますが、上手く伝わりません。

どんなにゆっくり丁寧に伝えようとしても、会話が成立しません。

すると 『 この人は、頭が悪いんだ 』 と勘違いし、周囲にも 「 この人、頭悪いから… 」 と伝えてしまうことがあるらしいのです。

ただ、文法自体を知らないだけなのに。

これは筆談でも同じだそうです。

文字を読めても、意味が理解できていないケースもあるとのこと。



いくつか例え話をしてくださいました。

『 交差点 』

イメージ 1

このような交差点があった時、「次の交差点を左に曲がって」と言われた場合、私たちは交差点を下図の円内のように考え、図で言うと下に曲がると理解できます。

イメージ 2

ところが、『 交差点 』 ⇒ 『 点 』



イメージ 3

これではどこをどう左に曲がればいいのか分かりません。



もう1つ。

別れ際に書いた一言、『 またの機会に! 』

『 股の機会 』 ???


ふざけている訳でも、言葉の遊びをしている訳でもありません。

実際にこのような誤解があるのだそうです。

そして、このような小さな誤解が積もり積もってくると、お互いに不信感が生まれて、相容れない状況を作ってしまい、不幸な結果を招きかねません。

せっかく勉強するのであれば、形だけ学ぶのではなく、個人個人の成り立ちや背景まで気にかけていただけるとうれしいと、仰っていました。


障害者スポーツ指導者講習も中級レベルになると、さすがに専門的な勉強が多かったです。

私たちのような職業は、障害をお持ちの方にも広く対応できなければなりません。

障害を理解し、個人を理解する努力を怠らなければ、きっと成果を発揮できると思います。

自己研鑽をお考えの方は、[こちら]から!




最後に、『 カイロプラクティックって何? 』

形だけ学んで、成り立ちや背景を知らなければ、ただいたずらに誤解を広めることになりかねません。

カイロプラクターとして恥ずかしくないよう、もっともっと勉強しなきゃと思いました。