先日、『 大分県医師会健康スポーツ医部会 』 主催の医学講演会に行って参りました。

テーマ:「 ご存知ですか?『 ロコモティブシンドローム 』 」 ―健康な足腰で寝たきり予防― 講師:九州大学病院 リハビリテーション部 診療准教授 高杉紳一郎先生

『 ロコモティブシンドローム 』 とは、運動器の障害によって要介護になっていたり、要介護になる危険の高い状態のことを言います。
元々は 『 運動器症候群 』 と言われていたものを、もっと認知度を上げようということで、『 メタボ 』 に合わせて覚えやすいように 『 ロコモ 』 にしたということです。
数年前に整形外科学会が提唱しはじめたものですが、一般にはまだまだ認知度が低いのでしょう。
市民講演で、無料かつ誰でも聴講できるものにもかかわらず、意外に聴講者が少なかったことにビックリしました(100人ぐらいか?)。
内容的には、ロコモティブシンドロームの考え方、転倒や骨折のデータ、カルシウム等栄養素の摂り方、ストレッチ法・筋トレ法などを分かりやすく紹介なさっていました。
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お医者さんや運動の指導者さんなどとお話しすると、時々運動器のことばかり気になさっている方がいらっしゃるのですが、静止時や動作時のバランスを安定させる統合力を高めようとするならば、感覚器のトレーニングもはずせないのではないかと、私は考えています。
なぜなら、どんなに筋力があっても、どんなに骨が強くても、咄嗟のときに手や足が出なければ意味をなさないからです。
私は、高齢者対象の健康講座などでは必ず 「 運動器だけではなく、感覚器も鍛えましょう。 」とお伝えしていますし、主宰する体操教室でも、そのような内容を盛り込んだ構成にしています。
決して上から目線で言うわけではありませんが、今回の高杉先生はさすが、その辺りもさらっとお話していらっしゃったので、うれしく思いました。
しかし、この肝心な運動器と感覚器。それ自体を100%機能させるためには、サブラクセーションがあってはいけません。
サブラクセーションとは、『 神経の伝達異常の元となっている箇所 』 のことです。
痛みがあるかないかなどという次元の低い話ではありません。
ロコモティブシンドローム対策の第一歩は、カイロプラクティックの施術を受けることかもしれませんね(笑)
=おまけ=
毎回思うのですが、大分の医師会館って、別府湾が一望できる、すご~~~~~くロケーションのいい場所にあります。
毎回思うのですが、大分の医師会館って、別府湾が一望できる、すご~~~~~くロケーションのいい場所にあります。

(当日はあいにく曇っていたので、いい写真ではありませんが…。)
いつかこのような場所で、カイロプラクターとして、皆様の健康管理についてお話できる日が来るといいなと思っています。