先日こんな記事をあげた。

 

  

 

 

 

公立高校に落ちた長男

 

 

 

合格発表から帰ってきてから

お昼ご飯を出したら

 

 

いきなり土下座し出した長男

 

 

 

「ほんまに申し訳ない」と言いながら…

 

 

 

私はその姿を見て

今まで我慢していた涙が溢れた。

 

 

不合格と知り3時間弱

 

長男の前では毅然に振る舞ってきたつもりで

心とは裏腹を装っていた。

 

 

しかし私に土下座する長男を目の前に

 

 

「私が長男に重圧をかけていたのか?」

 

「こいつが一番つらいはずやのに

親に土下座するなんて…」

 

「私に謝る必要なんてない。

お前が一番つらいんやから…」

 

 

色んな感情が溢れて

「おかんに謝る必要なんてあらへんって!」

と言いながら

泣いてしまった。

 

大粒の涙を流しながら…

 

 

奴は私の涙を見て

目を真っ赤にした。

 

そして

奴の頬にも涙がつたっていた。

 

 

そして奴はトイレへと消えた。

 

親に涙を見せたくなかったのだろうと思う。

 

 

 

3月19日

 

その日は私たち親子にとって

とてもつらい日だった。

 

 

少し時間が経ち

お互いに

少し気持ちが落ち着いてから

 

私の人生に訪れた

つらい出来事について

話す流れになった。

 

もちろん長男に話せる範囲で。

 

 

人生ってつらい事がたくさんある。

 

47年生きてきて

何度そんな出来事が訪れただろう。

 

 

でも、つらい事悲しい事をバネにして

人は生きていく。

 

 

そしてそのつらくて悲しい事も全て経験となる。

 

 

成功ばかりしてる奴の話なんて

ただの自慢でしかない。

 

 

深い話こそ心に響く。

 

どうやってその悲しみを乗り越えたのか

 

「こんな幸せそうに見える人でも

こんなに大変な経験をしてきたんや」

 

と心を揺さぶられる。

 

 

そして人生って大変やけど

一番身近な親にも

どんな転機が訪れ

そしてそれをどうバネにして生きてきたか

 

それを子供に伝える事も

子供にとって驚きと発見になる。

 

 

そしてそんな人生論を伝える事は

きっと子供の人生の糧となる。

 

そう私は思っている。

 

 

生きていくという事は

全てを過去にしていく事。

 

 

自死を選ばない限り

全てを過去に

そして経験へと変えていく事ができる。

 

 

私のつらい経験の中で

まず長男に話せる事と言えば

 

元彼のマー坊との別れ

 

そして元旦那との離婚

 

 

そりゃ元旦那との離婚もヤバイ程

つらかったけど

 

6年半付き合ったマー坊に

28歳の時にフラれた事

 

 

これもたまらなくつらい経験で

もう、20年近く前の事なのに

めちゃくちゃ鮮明に覚えている。

 

 

マー坊とは…

 

元旦那と知り合う3ヶ月程前まで

6年半も一緒に居た彼氏

 

 

このマー坊にフラれた時

私は闇の中に落ちた。

 

 

確か4月だった。

 

 

とてもつらくて…

 

でも仕事も新人研修で企業研修講師として

忙しい日々

 

 

電車の乗り継ぎの間でも

自然と涙があふれてくる。

 

 

そんな日々を過ごしていた28歳の春

 

悲しみが続く中

 

その時飼っていた

愛犬の散歩に早朝に出かけたある日

 

朝日が昇って来るのを見て

 

 

「こんなにつらいのに

日はいつも通り昇って来る。

そして世の中は普通に回っているんやな」と

思った事が

 

 

未だに忘れられない。

 

 

どれだけつらくても

日はまた昇る。

 

 

そう心底思った。

 

そして何より

時間というものが最大の薬である事。

 

 

時間が経つ事で

どん底だった悲しみも、

いつしかどん底ではなくなり

そしてその現実が当たり前になっていく。

 

 

こんな気持ちを長男に話していたら

 

長男も

「俺、お父さんよりマー坊に会いたいわ。

でもマー坊との別れがなかったら

俺は存在せーへんねんな」と言う。

 

 

 

「そうやで。

正しく、マー坊と別れたから

お父さんとも出会って、お前らの存在がある。

人生ってつらい事いっぱいあるけど

全部意味はあるねん。

 

つらい事を乗り越える事で人は強くなる。

そして他者に対して深い話もできるようになるねん。

生きていくって事は全てを過去にしていくって事 

大丈夫!

人生はうまくなってるから」

 

 

そんな話をしながら

長男が少しずつ元気を取り戻していくように見えた。

 

 

しかし受験というのは本当に酷な試練である。

 

 

私は受験で失敗したことはなかった。

そこに関しては難なくいけたタイプだ。

 

 

でも我が子の受験というものが

こんなにセンシティブなもので

これだけ気持ちを揺さぶられて

これだけダメージを受けるとは

想像をはるかに超えていた。

 

 

でも、47歳

色々つらい事を乗り越えてきた私には

断言できるのだ。

 

 

「大丈夫 人生はうまくなっている。

いつか公立に落ちて私立に行く流れとなった意味も見えてくる。

今のつらさもきっと長男の人生の糧となる。

そして親の私の人生の糧ともなる」

 

 

 

そして長男にこう伝えたい。

 

 

「おかんはいつもお前の味方でこれからも一番の応援隊

おかんにとってお前は何歳になろうと宝物。

4月からの高校生活 

美味いもんいっぱい作って

お前をサポートするで。

またいっぱい喧嘩にもなるやろうけど

根底の気持ちはいつも変わらん。

今回お前は

めちゃくちゃつらい想いをしたやろうけど

この経験はきっと貴重なことで

お前の人生を彩ってくれる」

 

 

この記事を書いたのは

合格発表の翌日の事。

 

 

その後長男から告げられた事がある。

 

 

 

続く