スポーツの世界、例えば野球選手は自信を持って投げた球を打たれたり、

手応えのあった打球が外野フライに終わったりしたときに

引退を決意すると言う。

 

同様に司会者やコメンテイターも呂律が怪しくなったときには

潔く退いてほしいのだが、

スポーツ選手のように数字で衰えが自覚できるものでなく、忘れられることの不安が大きいのだろう。まあ、これは聞き苦しければ見なければ済む話だ。

 

ところが大国の大統領ともなればそうはいかない。

足元が怪しく、痴呆が見受けられ呂律もおかしい、それでも本人には自覚がない。

それを批判するほうも高齢で、四年後には八十を超える。

かの国には〈目くそ鼻くそを笑う〉という〈ことわざ〉がないようだ。