季節柄, 市民ラジオ運用記事が
増えていますがX(旧Twitter)上で
つぶやいている通りアマチュア無線の
運用も継続して積極的にやっています。
今回の記事では, アマチュア無線デジタルモード
で新旋風を引き起こす話題の"SuperFox"モードを
使ってアメリカ領サモア"K8R"局と
初交信となりましたので記事を書いて見ます。
* 関連記事をリブログしています。
まず初めに, アマチュア無線でDXペディション局が
FT8等を運用する際, 従来は
F/H, MSHVなどを使って短時間に
効率よくパイルアップを捌く様になっていました。
ただし, FOX側の信号が分身するので
例えば5分割されたら本家の信号が
見えなくなってパイルアップに参加
出来ない...こんな事が私も含め多々あった訳です。
新たなSuperFoxモードはFox側の信号が
分割せずその代わり帯域1500Hz分を使って
相手局へアンサーバック, 捌く方式に変わりました。
つまり幾らパイルアップが大きくなろうとも
元の信号は一定の強度を保てるわけです。
あとは呼ぶ側Houndですが
下限200Hzから上限は5000Hzまで
広い帯域で呼んでOKとなりました。
パイルアップがバラけて更に効率よくなったわけですね。
詳しくは以下の資料を御覧ください。
* WSJT-X, SuperFox UserGuide(英文)
https://wsjt.sourceforge.io/SuperFox_User_Guide.pdf
↑
簡単な英語です。アマチュア無線家なら
この程度は臆せず読んで理解しましょう。
私が実際に上記資料を見て
WSJT-Xで最新評価版2.7.0-rc5を
PCへインストールして"K8R"局を
SuperFoxモードで呼んで交信出来た
スクリーンショットです。
17mバンドでの交信になります。
同じく12mバンド
同様に20mバンド
私が呼んだ周波数は3600Hz, こんなに
高いところでも十分ピックアップ
頂いた上にFox側信号もほとんど
変動せず最高で6局程度の
パイルアップをさばいています。
また, ソフトウェアを自分なりに
評価すべくわざとTX Freq.をずらしたりしています。
初めて交信できての感想は
大変使いやすく弱小設備局が
ますますパイルアップに
参加しやすくなると感じました。
利点だらけのSuperFoxモードですが
まだまだリリースされたばかりの
モードですし, 私が愛用するJTDXは未対応です。
今後の推移に注視しつつこのSuperFoxモードが
徐々に普及していったら面白くなるなぁと
期待をしている次第です。