2207話 医療福祉12資格の共通基礎過程導入方針に思うこと | 院長の徒然なるままに。

2207話 医療福祉12資格の共通基礎過程導入方針に思うこと

夜の患者様がお一方キャンセルになったので無理して書いています。

医療・福祉、資格課程の一部共通化…厚労省方針

http://www.yomiuri.co.jp/national/20170418-OYT1T50191.html

 

 

というニュースが今日の私達の業界でも話題になっています。

 

ニュースによれば福祉への移行をしやすくする狙い、との発想。

 

厚労省のお役人さんが現場を知らない、ということが明らかになった感じがします。

 

しかし、私達鍼灸マッサージの業界はこの医療枠8免許にも

属さなかった。こちらの方が問題だと業界の多くの方が思っておいででしょう。

 

しかし、こうも思います・・・。

 

今でも話題になっていますが、

私達鍼灸マッサージは医業類似行為か、医療行為の一部か?

という話題。この間も書いたのですが、

厚労省が医業類似行為の中で免許が必要なもの、という立場にシフトしたのは自明。戦後すぐの「医業の一部と見做す」という言葉で

 

我々は医療だ、とか、鍼灸医療とかいっちゃう。

 

現実は魑魅魍魎が跋扈する免許者のレベルの違い、

業界団体の統一感のなさ、組織力の不足・・・

そういうことを考えても、どうも未だその資質を涵養するベースが出来ていない、と考えざるを得ません。

 

しかしながら、当該ニュースについて調べていけば、

この発想は

 

塩崎厚労大臣がこの度出してきた資料を発端とする様子。

この資料に書いてある。

平成28年5月の参考資料です。

 

青く○で囲んでみました。文言が一緒でしょ?

これは厚労省資料、

平成28年5月11日塩崎臨時議員提出資料。

「経済・財政再生計画に沿った 社会保障改革の推進2 」

すでに5月にネット上でもでている。

 

http://www.joint-kaigo.com/social/pg1995.html

 

この時点で医療福祉の資格リストが明確に出ているんです。

 

で、その後

第8回社会保障審議会福祉部会
 福祉人材確保専門委員会参考資料
 平成28年12月13日


			
というのが出てきた。

 

で、これは社会福祉士の人材確保のために

ダブルライセンスを取りやすくする為の方策として考え出された、というわけ

 

で、ニュースの文言とも一致しますね。

福祉人材の確保だと。

 

確かに人材確保なのですが、

それは元々は医療の偏在、福祉資格者の就業率の低迷などがあって、

福祉に流れる人を増やそうと考えているのだと。

 

これらの将来像は

「過去に学んだ共通基礎過程」がある分を履修しなくてもよい様にしたい」

というまったく意味不明な論理展開なんです。

 

例えば制度上そうなったとして、

共通基礎過程が学んだ時期から数年たって刷新されていないか?

ということは想定されていないのですね。

 

 

塩崎参考資料では

それでも足りなければどうするのか?というところまでが

じつは議論されています。

民活の積極活用です。

ここが怖いんですね。保険外サービスなどのヘルスケア産業を

福祉の人材不足の対策として視野に入れている。

(※これがすぐにリラクにつながるとはいいがいたいが、

 一部の霞ヶ関からもそういった声が聞こえているらしいとの情報もあり)

 

そういうことなんです。

 

蚊帳の外におかれた鍼灸マッサージなのですが、

positiveな見方として、

これらの共通基礎過程を卒後研修に組み込めば、

そこには12職種との共通理解のベースがあるのだと思って

免許取ってから学ばない方々にも是非学んでもらえる様に業界は動かなければいかんのです。

 

そういうことなのだと。

 

前向きにいきましょう。

 

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ヒポクラテスのことば・・・。

人生は短く、術のみちは長い。
機会は逸し易く、試みは失敗すること多く、 
判断は難しい。
ヒポクラテス全集より。
学び続けようと思います。

よろしくお願いします。
残りの人生最初の日なのですから。

それから、

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