ある日の娘とのコーチング的な会話 | プロフェッショナルコーチが語る「1分間でわかるコーチング・ストーリー」

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こんばんは。
プロフェッショナルコーチのoishiです。


ある日の娘との会話の一コマです。

高1になる娘が母親との会話を終え、
ひとり難しい顔をして考え事をしていました。

聞くと、高2進級にあたり、文系に進むか理系に進むかについて、
近々「調査書」を提出しなければならないとのこと。
果たして自分は、どちらに向いているのか、どちらに進みたいのか、

なかなか答えが出せないでいるようでした。

その後もしばらく黙って難しい顔をしたままでしたので、
私はふと、娘にこんな質問を投げかけてみました。

「仮に、お前が文系に進んだとしてごらん。
2年後の自分はどうなっていると思う?」

娘は、しばらく考えた後、ポツリポツリと語り始めました。

話が進むにつれて、だんだんイキイキとした表情になってきました。

引き続き、私は、娘にこんな質問をしてみました。

「では、今度は、お前が理系に進んだとしてごらん。
2年後の自分はどうなっていると思う?」


先程と同様に、娘はしばらく考えて、ポツリポツリと語り出しました。
今度は先程とは打って変わって、時折難しい表情を見せていました。

ひと通り話し終わった後、娘が私に言ったひとこと。

「うん、やっぱり、私は文系に行きたいんだなぁって思った。」


ところで、大学受験(特に国立大受験)を考えた時、
一般的に文系は不利と考えられています。

これは、私自身の経験からも言えることです。
私は自分の受験生時代の体験談を娘に話した上で、
最後にこんなことを言いました。

「最後は、自分の責任において決めるんだよ。」

娘は覚悟を決めたような顔つきになっていました。
娘が最終的にどんな結論を出すのかわかりませんが、
私は娘の出した結論を支持したいと思います。


話し終えた後、娘との会話を反芻してみて思うことは、
コーチングを学んでいなければ、上記のように質問をしたり、

娘の意思を尊重したりするようなことは、

まずなかっただろうということ。

それが娘にとって良かったのかどうかはわかりませんが、
母親は娘に「あーしなさい、こーしなさい」と言っているような人なので、
バランスとしてはちょうどいいのかな、と苦笑