気がついたら、11年目が始まっていました。

 

その日を迎える数日前は、少しだけ感傷的な気分になったりもしたけど

 

あまりにも考えなきゃいけない事が多すぎて、

 

いつの間にかそんな感情が入る隙間は僕の中から無くなっていたようです。

 

10年前の2010年2月8日、僕は株式会社創喜を立ち上げました。

 

あれから10年が経ったようです。

 

 

 

普通の不動産仲介業だった自分が、

 

建築の事も、設計の事も知らないままでも、「家」という商品を販売していた自分が、

 

いつからかこの業界の縦割りになっている仕組みに違和感を感じ、

 

家を「買う」という言葉にも違和感を感じ、

 

10年前、中区新山下で「おいしいおうち」をスタートさせました。

 

そして6年前、今の都筑区に移ってきました。

 

 

いつの間にか、協力してくれる人たちが集まってくれて

 

なんとなく「チーム」のようなカタチが出来つつあります。

 

 

それでも、まだまだ、自分自身の立ち位置と、在り方を試行錯誤している毎日です。

 

「暮らしのカタチ」を創っていく、その全てを「まとめる」ということが

 

この分業化が当たり前になっている社会で浸透させることがどれほど難しいか、

 

10年が経過した今でも、毎日のように感じます。

 

 

あとどれくらい頑張れば、僕みたいな仕事が当たり前になるのか…

 

たぶん無理なのかもしれません。

 

不動産業務だけ、とか

 

設計だけ、とか、

 

建築だけ、ならどこにでもあります。

 

だけど、それを「まとめていく」という職種がない。

 

実際に、一人で全てに関わって、現場もみて、様々な業種と折衝して、資金面も管理して…

 

分業化が当たり前になっている今の世の中で、こんな仕事が当たり前になるわけがない。

 

 

 

だけど、近頃、僕に依頼の来るお客さんが抱いているのは

 

不動産仲介業との会話にストレスを感じている人や

 

請負契約した工務店が何もしてくれないとか、そこの担当者が何も知識がない、と嘆いている人

 

こちらの希望をプランに反映させてくれない設計士のことを愚痴っている人、

 

TVCMもやっているハウスメーカーだから信用していたのに、何も進まない、と怒っている人ばかり。

 

そんな風におこっている人が、僕の前ではなんだか納得して、スッキリして帰っていかれます。

 

ようやく「仕組みが分かった」っていう人もいらっしゃいます。

 

それだけ、この業界はお客さん目線では出来ていないということです。

 

 

 

よくよく聞くと、それもしょうがないと思えてくる。

 

だって、土地を買って、プランニングして、家を創って、その予算を組み立てて、管理する。

 

その合間に、

 

融資相談して、不動産の調査して、道路掘ってインフラ整備して、地盤調査して改良する。

 

そして家が出来たら外構工事して、カーテンつける・・・

 

そこまでトータルで一人で仕切る事を生業とした職業がないんだから。

 

みんな「分業」なんだから。

 

 

 

この住宅業界に足を踏み入れて27年。

 

今の立場に立って10年。

 

それでも、今自分が満足できる仕事が、まだ出来ない。

 

もっともっと目の前に来られたお客さんを安心させてあげられて

 

満足してもらえることが出来るハズ。

 

今の自分にしかできない事を、ここからの11年目年に、ひと廻り大きく、確実に

 

カタチにしていこうと思っています。

 

これからも、宜しくお願いします。

 

by Santa

 

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