お客さんと一緒に注文住宅を創っている傍ら、何故か「土壌汚染調査」にも関わっています。
今年4月、大手S不動産会社を介して、とある中古住宅を購入した今回の依頼者の方は
物件の引き渡し後、単なるリフォーム依頼として「おいしいおうち」に連絡を頂きました。
その現場を確認しに行った時に自分が指摘したのが、リフォーム内容の事ではなくて
「瑕疵担保責任」について・・・
渡された物件資料に「クリーニング工場」って書かれていたから。
不動産取引の重要事項説明に記載された「瑕疵担保責任」の期間が「引き渡し後3か月」。
僕が指摘した時は既に2か月半が経過していた時でした。
不動産取引の際に、詳細を何も聞かされていなかった依頼者(買主さん)の方は、
僕の説明で一気にリフォームから主題が「土壌汚染調査」に切り替わってしまいました。
そんなこんなの経緯を経て先月末に土壌汚染調査を行い、
今月上旬にその調査結果報告が出てきました。
A4レポートにして29枚に及ぶ調査結果です。
140㎡以上の対象敷地の中で3測点行い、
全てのポイントで土壌汚染が確認された・・・という報告書です。
出てきた結果は「環境基準値の100倍以上」
ベンゼン、テトラクロロエチレン、トリクロロエチレンなどなど・・・
一般の人では聞いたことのない名前でも、その手の方たちにはすぐわかるでしょう。
この調査結果を依頼者の方に報告して、某大手S不動産会社に伝えてから2週間。
未だ、この内容に関しての具体的な提示がなされていません。
今の「おいしいおうち」の立場は、リフォーム会社から一転、
「コンサルティング会社」になってしまっています。
今回の売買取引にはS不動産会社一社のみが仲介として入っている形式なので
当然、買主さんの立場から言えば、こういう取引の際のトラブル相談はS不動産会社なんですが
既に依頼者の方が不動産会社そのものに対して不信感を持ってしまっているので
いわゆる「相談相手」になっていません。
そんなこんなで僕がその「相談相手」になってしまいました。
こういう「相談相手」を、いろんなケースでやってきましたが、
正直、今回のケースは結構長丁場になりそうです。
S不動産会社が仲介業者としての然るべき対応をキチンとしてくれれば、
売主さんにとっては大変な事ですが、取引としての答えは粛々と出てくると思います。
ただ、今回は・・・・??
こんな時、日本の、特に不動産業界でいう「大手企業」といわれる組織の存在価値って
何なんだろうって、よく考えます。
そんな対応をしていたら、今日の定休日も終わってしまいました(;^_^A
ちなみに、
大手S不動産会社さんは、こんな時でもしっかり火曜日、水曜日は休まれているようです。
by Santa
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