オイスカ・タイ駐在員のブログ タイとネコとお仕事の話

オイスカ・タイ駐在員のブログ タイとネコとお仕事の話

タイで環境に関する活動を行っているNGOオイスカです。

バンコクに駐在しているオイスカのスタッフがタイでの毎日から感じたことをお伝えしています。

コメント、ペタ、またのお越しをお待ちしています!

一つの大仕事を終え、次の大仕事へ。 
ラノーンでの新たな取り組みに対して、モデルケースがあるかないかでは大きく違います。自分たちの目指すべき姿が明確にイメージできるかどうか。目標が見えることでモチベーションが上がり、たくさんのヒントを得ることができます。

今回の沖縄の旅はそういう目標を見つける旅です。

人生で一度も沖縄に行ったことのない私が、どうやってモデルケースを探すのか。今はネットという便利なツールがありますが、特に沖縄の友人たち、知人の知人、さらにその知人と、人づてにつなげてもらったり、直接「人」に問い合わせて調べました。そして人のネットワークによる情報の確かさ!ネットは導入では便利ですが、やっぱり人に勝るものはありません!

いくつか周りましたが、ネットで一番興味を持ち、村役場や観光推進協議会へ問い合わせて伺ったヤンバル地域の東村。
マングローブや観光資源を活用して、見事に村を盛り上げている様子は素晴らしいものがありました。

特に官と民が一体となって盛り上げているので、パワーが違います!行政の財政的、政治的なチカラと、住民レベルのきめの細やかな対応力。それがうまく調和しています。

インフラを整えて全体の道筋をつけていく役場。
マングローブや環境を守りながら、エコツアーを推進し、地域の活性化を目指す観光推進協議会。

そしてエコツアーを積極的に実施し、地域の魅力を発信し続ける住民たち。

この流れができたら、もう最強です!
パイナップル農家で漁師さんのおじいとおばあのお宅に民泊体験もしました。地域の歴史を伝え、産業を体験してもらい、美味しい沖縄料理と泡盛でもてなし、人を惹きつけるのです。
まるで東村に親戚のおじちゃんおばちゃんがいるみたいな気持ちになります。また会いに来たくなります。

世界自然遺産へ登録される日も近いでしょう。そんなところもラノーンの目標になりました。

初の美ら海水族館にも魅せられ、「 バンレップたち(ラノーンの漁師さん)を連れてきたらどんなに喜ぶだろう」と、思いを馳せました。

環境、植生、文化などなど、共通点も多く、ラノーンの人たちにもイメージをつくりやすそうです。いつか必ず、みんなで学びに来たいと、強く思いました!

目標が見えるようになり、次の一歩へと踏み出していきます。
目指せ、タイの東村!



10月8日、日経フォーラムで東京海上日動さんの「地球の未来にかける保険」というフォーラムで成果報告させていただきました!

場所も東商グランドホール。大学教授などそうそうたるメンバーが揃われている中でのいきなりトップバッターでの成果報告。こうした場に出ることも、理路整然とわかりやすく話すことも不得意な私。お話をいただいてから心に重くのしかかるハードルの高さを感じながら、苦手意識から遅々として進まない準備…。泣

本部の部長に直前まで手直ししてもらいながら、やっとこさこなしました。(笑)
技術的なことより、オイスカ流のプロジェクト運営を焦点にお話させていただきました。それは「心に木を植える」ということ。地域の方々の気持ちを環境へと向けていく作業、森づくりに誇りを持ってもらうこと、大切に管理してもらうこと。

それによって生まれた森は、津波から命を守り、水産物を育み、経済を好転させます。そして、日本から訪れるボランティアによって、日泰の強い絆が生まれ、草の根レベルでの交流がプロジェクトをより強くしなやかに仕上げてくれます。

ガチガチに緊張していましたが、伝えたいことを伝えられたようで、とりあえず一安心。
その後の皆さんのお話も参考になるお話でした。なかなかお会いできないような方々に一度にお会いするというハードな、でもありがたい1日でした…。

終わった後は、懐かしいツアー参加者の皆さんとの懇親会。さっきまでの緊張から解放されて楽しく嬉しい時間でした!

超苦手な仕事だったけど、無事に終わって一安心。勉強になりました。
でも次は得意な人にやってもらおう…。(笑)

久しぶりにスリンに大集合したオイスカスタッフ!
ここ最近は、チェンライやラノーンが活動の中心だったために、スリンに集まることはなく、何年振りかの大集合です。

三井物産の閉会式、最初は関係者だけでこじんまりとまとめましょう、と話していましたが、この機会にあつまって、スリンの現場をみんなで見よう!ということになりました。

チェンライ、コンケン、バンコク、スリンのスタッフが全員集合。
最後の式典をみんなで支えます。

地域住民、学校の先生と子どもたち、政府関係者、オイスカで総勢140人。
小さなカンボジア国境の村に集合しました。

プロジェクト担当のサマイ、最後に見事にまとめました。

地域の方からは「子どもたちのため、次の世代の将来のため、森を守っていきたい。」とのお話があり、校長先生からは、「子どもたちの心に刻まれ、親の世代が生み出した森をつなげて行ってくれるはず。断続させてはいけない。」とのコメントもあり、それぞれがこれからも守り続けるという決意を表明してくれました。


森は作ることに意味があるのではなく、作った森を地域の中で生かしていくことにこそ意味があります。そして世代を超えてその恩恵を守っていくこと。

現場視察後に訪れた学校では、新たに始めた学校の森づくりを見学しました。

もともとここは年次計画にはありませんでした。チェンライでの先生方とオイスカスタッフによるセミナーを実施した後、校長先生は「コミュニティをより巻き込んだ森づくりをしたい」と、考えたそうです。

チェンライでのセミナーの様子はこちら↓

そしてキャッサバ畑だった学校の土地を返還してもらい、森づくりをしたいと地域住民を説得したそうです!
先生は言います。「三井のプロジェクトに関わって来た住民たちは、丁寧に説明したらわかってくれたよ」と。
私は嬉しくて嬉しくて、感動しました!
セミナーが生きていて、三井のプロジェクトも生きている。人が動き、意識が変わってきている。
全ての機会を生かしてくれた校長先生に感謝です。

数日前に植えたばかりなので、まだ畑だった面影を残しています。ここが数年後には立派な森になることでしょう。

最後の夜はヤット事務局長の自宅での手作り田舎パーティ。

海のないスリン。川エビと川魚のバーベキューはご馳走です。そしてたけのこや、今朝までその庭を走り回っていた美味しい地鶏8羽分の料理の数々。朝から準備してくれました。

田舎料理に舌鼓をうち、カラオケ大会!
いつもは歌わない人も、この日は歌っています。

現場で頑張っている仲間を応援するスタッフたち。これが現場の力になります!
スリンの頑張りを見て、応援して、またそれぞれの地で頑張ります。

頑張れ、各地のスタッフたち!
三井物産環境保全基金からの支援で実施した森づくり。東北タイスリン県での3年間の活動が、9月末日をもって終了しました。

これまで東北タイのスリン県では、森づくりプロジェクトで高い活着率を上げることは難しく、忍耐と努力の繰り返しでした。
激しい乾季、粘土質で痩せた大地、わずかな緑を求めてやってくる放牧された牛…。厳しい条件が揃っています。

そんなスリン県で、今回はようやく大成功を収めることができました!

様々な樹種を混植し、豊かな里山的な森づくりを目指し、地域住民たちや政府機関、学校、自治体、そしてオイスカが力を合わせました。

不法にキャッサバ畑やサトウキビ畑やなどにされていた土地を、住民たちの力で取り戻し、みんなが恩恵を得られる森にしよう!と、始めた森づくり。今では貴重な野生のキノコも取れるようになりました!


ここはスリンの水源地。森は村だけではなく、県全体の財産となります。県民の水を守る森となるのです。

村長は自宅のショベルカーで川幅を広げる作業を行い、コミュニティの森を守る境界線を作りました。これで川からこちらへと不法に侵入して畑にされることは無くなります。


放牧されている牛も、深い川を渡って植林地へ入ることはできず、植えた苗木の新芽を食べることはできません。

たった3年ですが、見事に成長している森を見ると、喜びと勇気が体に満ちて来ます!他の現場では当たり前の成功も、ここでは大きな大きな意味があるのです。

三井物産プロジェクトの閉会式を、地域の方々、政府関係者、そしてオイスカのタイ全国のスタッフが集合して参加し、その成果を確認しました!

ノントン村の水源林の成長を、これからも地域の方々と見守っていきます!

プロジェクト開始と同時にタイに来ていただきました田野井さん、最後は実名で感謝のブログ。
過去にも2年間、タイに来てくれましたが、帰国後には新聞社に再就職。再就職も大変だったでしょうに、10数年間の新聞社での実績を捨てて、再びオイスカタイに来てくれました。

かなり思い切った経歴の持ち主です。それも少ない給与しか出せないオイスカのために。

今回も誰がなんと言おうとも、チャチャワンさんに「なぜなぜ私を捨てた?」と歌われようとも、再就職の意思硬く、日本へと帰国されました。

完璧主義の田野井さん。サバーイサバーイ(快適)でマイペンライ(大丈夫、とか、何とかなる)の国タイでは、色々大変なこともあったでしょう。大雑把な私には想像できない苦労があったのは、間違いないです。
細かいことを気にしない私を、うまくフォローしてくれる、有難い存在でした。

各地でお別れ会が開かれましたが、最後にバンコクでバーベキューお別れ会。嵐を呼ぶ男、やっぱりこの日も席についてしばらくすると雨が…。

中に移動して、食事会続行。焼き係だけ、外で盛り上がってます。

みんなからの感謝やはなむけの言葉、プレゼント、寄せ書き、大事な家族の一人を送り出す心境です。


2度あることは3度ある。
またすぐに戻ってきてくれそうな気がして、不思議ともの寂しさはありません。(笑)
でもこれから再就職などで苦労するであろう彼に、ただ「幸あれ」と心から願います。

スースーナ、田野井さん!

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