長男の話です。
2024年1月10日に『栄東』を受けました。
前受候補にはもう1つ『渋幕』も予定していました。
日能研のMクラスでもTOPだった長男にとって『渋幕』はともかく『栄東』は前受というよりは模試感覚でした。
難関大合格などは眼中になく、東大クラス合格はもちろんのこと特待組になれるかどうかしか興味がありませんでした。
過去問も購入しないで日能研が用意したプリントで前日に対策して臨みました。
それくらい偏差値的には余裕があり、正直ナメていました。
当日の朝も緊張感のかけらもなく、父子で校門で笑いながら記念写真を撮ったりしてました。
ちょっとしたお祭りにでも参加するような気分でした。
長男が緊張しないようにと私も普段以上におどけた態度をとっていました。
で、結果はまさかの『不合格』でした。
ずっと最難関を目指してきた長男が前受校で落ちることなど全く想定していませんでした。
当然、結果を知った長男は大泣きです。
日能研に長男が電話連絡すると「何やってんだよ!なんでどうした?何があった?」と担当講師も困惑気味。
急遽、受験予定に無かった『栄東B日程』を申し込んだのでした。
そして1月16日当日の朝になって体調が少し悪いということで車で向かうことに。
1時間前に着くように出たはずが残り2kmの地点で大渋滞にはまり、試験開始時間に間に合わず5分程遅れて到着。
結果、B日程も不合格。
もう日能研には連絡もしませんでした。
(B日程は受けること自体を伝えてなかったので。)
そして念のためB日程と同時に1月18日の栄東『東大Ⅱ』も事前に申し込みはしていたのでそちらを受けました。この時点で『渋幕』はキャンセルすることを決めました。
長男のプライドはボロボロになり、2月1日校の本命校対策も手が付かず「もっと偏差値の低い学校を受けた方がいいかも」と弱音を吐いていました。
そんな状況で迎えた1月18日。
それまでの緩んだ表情は私達父子に一切ありませんでした。
「もう後が無い」最後に握手して別れた長男の手は緊張で震えていました。
そして東大Ⅱの結果。
順位で言うと1桁台での『合格』でした。
結果を見た長男の「泣き顔」は今でも鮮明に覚えています。
その時に思ったことは「最初から真剣かつ謙虚な気持ちで受けるべきだった」ということ。
前受校こそ全力を出し切る気持ちで受けるべきだったのです。
お試しという安易な気持ちは捨てること。
緊張感はあって当然なのです「緊張しないように」と考えるのは愚かです。
緊張して無いときは実力しか出せません。
受験本番では『実力以上』を出す必要があります。
その為には緊張は絶対に必要です。
前受校でつまずくと本命校対策にも支障が出ます。
本人も親も精神的に非常につらく、家庭内はずっと暗いままでお通夜のようでした。
なので絶対にナメないことです。
今年の受験生には我が家と同じ失敗をしてほしくないと思っています。