日能研生にとって意外とハードルが低いのが「早稲田中」だと思っています。

 

日能研R4→早稲田①66

四谷偏差値→早稲田①66

 

上記の偏差値だけみると一緒では?と思われるかも知れませんが似たような偏差値帯である2/2本郷②で比較すると見えてきます。

日能研R4→本郷②65

四谷偏差値→本郷②63

 

他の学校も概ね日能研R4の方が1~2程高い値(四谷の方が低い)が出るのが普通です。

ですが、早稲田中だけは同じ偏差値なのです。

 

本郷の例に習うなら、日能研R4における本来の早稲田①は68でないと変なのです。

ですが、そうはなっていません。

何故でしょうか?

 

その答えを言う前に少し長男が通っていた校舎のお話をします。

長男が通っていた日能研の校舎からも早稲田中合格者が毎年2名づつ出ています。

しかも、長男の年の合格者2名はMクラスでも真ん中くらいの実力だったそうです。

なので平均偏差値で言うと2人とも63~64くらいだと思います。

 

早稲田中の場合は国語に関してはパターン問題というか選択問題の演習を大量に取り組んでいる子が有利になる印象です。(パターン問題=文章の読解力よりも『問題自体の読解力・分析力』が試される問題)

そうやって国語のパターン問題がクリアできれば算数は捨て問を選択して合格最低点を効率よく確保し、残りの暗記科目(理社)でひたすら頑張れば何とか攻略できる気がします。

 

前述の2名が御三家で合格しようとすると天性の地頭勝負になって厳しかったと思うのですが、早稲田であれば努力次第では受かるという証明でもあります。

 

で、話は戻りますが何故日能研では早稲田中の偏差値が低く出るのでしょうか?

その答えは四谷系(早稲アカなど)早稲田中の地位が『盛られている』からだと思います。

 

特に早稲アカでは早稲田中は御三家並みに扱われます。

そうすると本来は御三家を目指すような優秀な子が早稲田志望に流れてしまい、結果的に偏差値が高めにでるという好循環になっているんだと思います。

 

逆に言うと本来は早稲田中に受かる実力の子でも事前に受けた内部模試(NN模試など)の判定で心が折れてしまい敬遠している(足切りにあっている)可能性が高いということでもあります。

 

つまり、日能研の子達の方がそういうバイアスがかかっていないので早稲田中にチャレンジしやすい環境になっていて、結果的に上手くチャレンジに成功しているという仮説です。

 

受験の合否は偏差値だけでは計れません。

特に日能研の公開模試と早稲田中の試験問題には乖離(特に国語)がありますので国語が苦手な男子でも対策できます。
算数が苦手でも早稲田中の問題は難易度が高い問題は正解率が低いため偏差値70とかは不要です。(60以上は必須)

なので日能研生で理社が得意な子は最後まで諦めずにチャレンジしてみてもいいのでは?と思います。