ブログのタイトルになっている「日能研から難関校に合格できるのか?」について。
まず、その『難関校』とはどういう学校なのかを定義したいと思います。
そもそも中学受験は首都圏で2割、全国的に見れば1割未満の小学生しか行っていません。
そして、その子達の多くは普段通う小学校の中では「できる子」に属しています。
そんな「できる子」達が必死に競い合うのが中学受験です。
なので一部の特殊な学校を除けば「中学受験向けの勉強をしないでも入れる」学校なんて存在しません。
受験をしない子達にとってみれば、どの学校も十分に「難しい学校」なのです。
この先の話はその大前提を踏まえた話になります。
先ほどの話で首都圏では2割の子が中学受験に挑むと書きましたがその総数は約6.5万人だそうです。
その中で上位20%くらいの子達が受ける学校が所謂『難関校』だと思っています。
上位20%は約13,000人に相当し、1校あたりの受験者人数が700人くらいあるので全部で20校くらいあれば
その中に納まります。
男女で半分だとすれば共学を除くと10校づつくらいでしょうか。
参考までにSAPIX偏差値(2/1男子)で見ると。
開成、麻布、武蔵、駒場東邦、早稲田、海城、慶応(普)、早稲田実業、早大学院、本郷で10校。
こうやってみるとSAPIXでは本郷2/1(SAPIX偏差値52)がボーダーになるイメージです。
また、日能研R4だと本郷2/1は偏差値61なので、ここには同列で芝2/1も入ってくる感じでしょうか。
偏差値で見ると埼玉の栄東A1/10も「61」なので、ここを『難関校』のボーダーライン上にある学校として定義すれば分かりやすいかも知れません。
因みに栄東のA日程(2024年)の受験者数合計は8,000人です。
そして2/1以外だと男子校では筑駒、聖光、栄光、浅野、立教新座、城北、攻玉社、桐朋、巣鴨など、共学校では渋幕、渋渋、慶応中等部、広尾学園、市川、東邦大東邦、明大明治そして一部の公立中高一貫校や特待&特進コースなども『難関校』の対象に入れて良いと思います。
上記に挙げた学校の合格者数を合計すれば8,000人を超えます。
単純計算で男女2倍なら16,000人の枠なので上位20%の子達は、これらどこかの学校に概ね入学できていると推測します。
もちろん、上手く分散できていればの話ですが・・・。
で、本題に戻りますが、日能研R4でいう「偏差値60以上」の学校をこのブログ内では『難関校』として扱っていきます。
因みにそのボーダーはSAPIX偏差値では「52以上」で四谷大塚偏差値だと「58以上」とします。
また、日能研R4でいう偏差値66以上の学校は「難関校」と区別するために「超難関校」と呼びたいと思います。
こちらはSAPIX偏差値なら「58以上」、四谷大塚偏差値だと「64以上」にしたいと思います。