何でここにボーイング747が | ホーチミンシティにいます ー タビハツヅク ー

ホーチミンシティにいます ー タビハツヅク ー

アラフィフ独身リーマン
30過ぎに地元の愛知(三河地方)から転勤して関東の半都会生活が10年間ほど、今のベトナムは三ヶ国目で海外生活が10年以上になっています
大沢たかおが沢木耕太郎の『深夜特急』の世界観をリーマン人生でも実現したい男の日々を書き綴ります



 少し遠いところからの眺めます。空き地に置かれるボーイング747、この距離から見れば本当に空港でもあるのかな?って感じです。




 すぐ近くに小さなお土産屋さん、店番のオババに飛行機を指差し「OK?」と聞けば「OK」と言い返してくれた。近くでは池で釣りをしている人々、どうやら横の鉄道コンテナに住んでいるようです。

 まさか不時着してそのまま??な訳ありません。雨ざらしであちこちが痛み出しています。羽根は支柱の工事中、何かをしようとはしています。ここを飛行機レストランにするのかな?




 コックピット下に来ました。こうやって車輪が取り付けられているのかぁ~と実物を見るとよく構造がわかります。たまにニュースになる車軸に人がつかまり逃亡、上空は確か-30℃にもなるはずで凍死です。

 航空機は、長期に渡る安全性を優先するために、非常に有害な種類の物質が使われています。特に古い機体なら尚更、電化製品の野ざらしもそうですが、風雨によりそれら物質は溶けて流れ出し、周辺を汚染します。このB747も早く工事を終わらせ、塗装などをして周辺汚染を少しでも早く抑制してほしいものです。




 きしむ脚立を登り内部に。ガラーン、イスに限らず内装やコードなど全て取り外された様子です。ところどころカーボン繊維製の床材がなく足下が危ない!あれ??中央に敷物や蛍光灯などが・・・どうやら誰か住んでいるようです。


 ガッタガタのハシゴを使ってアッパーデッキによじ登りました。あぁー特に残念、コクピット部分も何もありません。ここにも人の気配、ビールの瓶などが散乱しています。


 実は胴体から主翼は取り外されています。その主翼は3メートルほどの高さの支柱に固定され、胴体は直置き。おそらく胴体を前方に約1メートル、1メートルほど持ち上げ、いずれ胴体と羽根をつなげると思います。


 約1時間の見学でした。辺りは外された扉や部品が無造作に置かれ、まるでB747の墓場のようです。良くない言い方ですが巨大なゴミ、でも僕には本当に有意義な時間でした。リベットの質感、ハイテク素材の部位、圧力隔壁、重い扉を支える構造など見れて楽しかったぁ~。

 ここの場所はバンコク中心部から北西に約100㌔(モニター左上の青三角)、広い道路ばかりを走れるので2時間弱で到着しました。また行こう!とはしばらく思いませんが、なかなかこんな見学はできません。



 栃木県の“SHOZO CAFE”を思い出させた光景です。なぜかアッパーデッキ下にパイロット席、シートベルト取り付け用の凹んだ座面が特長です。とても貴重なイスですが、無残な姿にされてしまったようです。

 確かボーイング747は昭和40年頃に初就航、その年齢はアラフィフです。その後に数多くの派生型を生み、アッパーデッキを伸ばした(SUD)、最終的にはウイングレットが付いた747-400(テクノジャンボ)となり、最後の最後まで大空の主役でした。僕の記憶が正しければ、日系航空会社は全てのB747を退役させています。

 あのボーイング747-8がありますが、どうなるのだろうか・・・。どうみても777(トリプルセブン)は完全に747の後継機てす。でもでも、やっぱりジェット旅客機と言えばボーイング747、そう”ジャンボジェット”です☆