信田さよ子さんは公認心理師であり臨床心理士でもある方です。

 

著書も多く、ご自身が設立された原宿カウンセリングセンターでの臨床経験も豊富な方、だと思います。

 

けっこうネット記事などでお目にかかることも多くてですね。

著書を読んでみたいと思っていた方の一人です。

 

ネット記事で興味深いお話です。

良かったらこちらもどうぞ。

 

これは「家族と厄災」という本の出版に際して出たインタビュー記事?だったかな。

こちらもかなり興味深いのでぜひ。

 

さて。

私はこのインタビュー記事に出会ったことで「信田さよ子」という方の語りをまともに読み、著書があることを知った、「信田さよ子ファン」としてはかなりの新参者であります。

 

このインタビュー記事でしびれてしまいまして。

これはもう、彼女の著書を読まないわけにはいかない、と。

図書館で「家族と国家は共謀する」を借りてきました。

(買ってなくてすみません。私も貧しい主婦なのでそこは勘弁してもらいたい。「家族と厄災」あるいは「暴力とアディクション」の方をいつか買って読みたいと思う。)

 

 

彼女の語り口は少し、硬いというか、なんというか。

なので少し、私にとって読みにくいタイプの文章ではあったのですが。

ただ慣れてくるとどんどん読めるし、おっしゃっていることはもう、それはもう、しびれます。←

 

まえがきから一部、抜粋しますね。

 

家族ほど力関係が渦巻き、支配をめぐる暗闘が繰り広げられる世界はないのだ。それを、家族をどのように壊さずに解決するか、事件化を防ぎ、自殺者を出さないようにするかがカウンセラーの役割と言っても過言ではない。

 そこには外界から相対的に独立した「こころ」の問題などない、と思っている。臨床心理学関連で参考になる本は少なく、もっともわかりやすいのは国際政治に模すことだった。そして、労務管理の方法論を学ぶことで、ポストフォーディズムほど母親の支配を明確に表しているものはない、と思うに至った。

〜中略〜

母と娘の問題は、家族における女性だけに限定されるべきではない。むしろ二十世紀末から資本主義社会の多くが直面している社会の液状化とポストフォーディズムの問題が、母の支配に象徴されることで、女性というジェンダーの装いとともに表面化しつつあるということだろう。

 

ちょっと難しいですけど、問題は社会構造にある、という指摘ですかね。

 

それと同じようなことを男尊女卑依存症社会の著者である斉藤章佳氏も言っていましたけど。

 

あらゆる問題は社会にあり、個人の問題ではないということですかね。

いかに個人の問題にしないで解決に導くか、というか。

 

そしてこれまたしびれるラジオがYouTubeにあったので、こちらも良かったら。

 

 

ラジオ番組がそのままYouTubeにあげたやつみたいで。

概要欄から聞きたいところを選べます。

武田砂鉄さん(すみません、どういう方なのかよく知らなくて…汗ただ、Xで良い情報をくれる方、という認識でした、ごめんなさいい)のオープニングトークも良かったので、お時間あればぜひ聞いてみてください。

お時間ない方は信田さよ子さんとのトークのところだけでも良いですよ。

20分くらいだったと思いますけど、非常に良いので!

 

本なんて読めないよって人は、この20分のトーク聞くだけでもいいです。

 

あのですね。

この方は公認心理師・臨床心理士、そしてこのラジオの中でも「こころの専門家」と自ら名乗っていらっしゃるのですが。

だけど「こころ」って言葉をあまり使わないと言う。

何故かって、実態があるかどうかよくわからないから、みたいな話しをされているんですけど。

めちゃくちゃしびれました。

それで自己啓発は嫌い、とハッキリ言ってくださって爆笑

すごくいい!

私も嫌いです!と賛同してしまいました。

 

あのですね。

このラジオ聞いてただければ、信田さよ子さんがいろいろ説明してくれてるんで、分かりますけど。

私もね、常々思っていたんですよ。

 

「相手を変えることはできない。変えられるのは自分だけ」

ってよく言うじゃないですか。

あれ、分かるんですよ?

分かるんですけど、時と場合、使う人によっては非常に危険だな、と思うんです。

(私自身、この言葉を非常に良くない使い方をして、結果的に主体を失ってしまった。現在、取り戻し中ニヤリ)

 

そのかつての自分の間違った使い方、方向、自己啓発のしかた、みたいなものを簡潔に指摘してもらえたような、というか。

自分で、ずっと納得いかない言葉に対するモヤモヤをすっきり解決してくれた、みたいな。

 

なんていうんですかね。

 

いや、私などが語り尽くせないから。

ぜひとも、著作を読んでみて欲しいし、このネット記事を読んでくれるだけでも。

 

 

正直、ネット記事にしても、本にしても、ラジオにしても、全てに賛同してしまうくらい、無駄のない話、と思います。

※個人の感想です。

 

ラジオもトークも良くて、ちょっともう一度、聞き直したいくらい笑←どんだけ爆  笑

 

なんていうか。

今まで自分が思ってきたこととか、考えてきたことを、ハッキリと言い切ってくれて。

それを言語化して後押ししてもらったような、そんな感覚があります。

あぁ、やっぱり。

この方向性で良さそうですよね、と確認できたというか。

 

もっと早く、この方に出会いたかったですね。

いや、もっと早く出会っていても、その時の自分では気付けなかったかもしれない。

今の自分だからこそ、しびれるんだろうな。