ここで紹介した「男尊女卑依存症社会」ですが。



買いました。

そして読みました。


とても興味深く読みましたよ。


この本の著者である斉藤章佳氏は、精神保健福祉士、社会福祉士として、依存症患者の回復に、長く関わってこられた方です。


「依存症」をよく知り、回復への道も知っている。


だから、とにかく「依存症」について繰り返し、語られます。


そして、それらの依存症の背景にある「男尊女卑社会」の影響について、分かりやすく、実例も挙げながら、解説されています。


データの話から、この方の経験則に基づく話から、とにかく私たちには「男尊女卑がしみついている」ということ。


まあ…だから、なんですかね。


意識してこなかった人にとっては、反発も感じるでしょうし。


女性側からすると「よくぞ言ってくれた!」てこともあるかもしれないし、あるいは「気づいていなかった」と衝撃を受けることもあるのかもしれないし。


なんにしても、依存症の臨床経験がたくさんある方なので。


実例を出してくれたりしながら、依存症と男尊女卑社会がどのように絡み合っているのか、ということを解説してくれてるので。


私個人的には、とても面白かったです。


依存症は個人の問題ではなく、社会構造に端を発しているということ、社会が変わらなければ、ということですかね。


まあ、私などが語ってもどうにもならないので、興味を持ったらぜひ読んでみて欲しいです。



ええと、この本の中で、男性は男性であるだけで「下駄を履かされている」という表現が出てくるのですけど。


その下駄が重いか軽いか、良いものなのかどうか、は個人差のあることかもしれませんが。


ジェンダーに限らず、特権がある、ということについての記事も貼っておきますね。


ここでも同じように下駄の表現も出てきて、特権があるとはどういうことか、がよく分かります。


興味が持てたら、是非、どうぞ。

 





さて。


少し、またまた興味深いネット記事をみつけたので、どうぞ。

(ネット記事ばかり貼ってごめんなさいね、興味が持てたら、でいいですよ〜)



この記事の中で、「家父長制型認知症」なんて言うんですけど、まさに、「男尊女卑依存症社会」と通ずるものがありますよね。

このネット記事のすべてに、同意するわけではありませんが、なるほどな、と思うところは多かったです。

日本は男尊女卑社会である、ということを「問題」として、多くの人が気づいていけたら良いですよね。
(女性は、社会の中で散々蔑まれているのですでに気づいている、感じている方も多いかと思いますが)



えーと、これまた話は変わりますが。

とても分かりやすい事例が、私の知人からの話にあったので紹介したいと思います。

【ケース1】
私の友人Aは、一人で某技術を提供するお店を切り盛りしています。
施術に訪れるお客様は、女性もいれば男性もいるのですが。
ある日、彼女は体調を崩し、お店を休まざるを得なくなりました。
完全予約でお客様を施術しているため(人気で予約もなかなか取れないんですよ)、彼女はお客様一人一人に電話をかけて、予約いただいていたのに体調不良により施術できなくなってしまったことをお詫びし、回復したら優先的に予約を入れ直す旨を伝えました。
その時のお客様の反応が、男性と女性で見事に違っていたようです。
男性のお客様たちは、「分かりました、こちらは大丈夫です」と自分について言うのみで。
女性のお客様たちは、誰もが第一声で「えー!大変じゃないですか、大丈夫ですか?」と彼女を気遣ったそうです。
そして、体調回復後、予約を入れ直す際にも女性たちは「無理しないでくださいね」と彼女に寄り添い、男性の中にはなんとか我先に予約を入れようとする方もいたらしいです。

【ケース2】
知り合いBさんの義父母の話です。
ある時、Bさんの義母が入院しました。
Bさんは義母さんと離れて暮らしているため、義母さんに電話をかけて「どうですか?」と聞いたところ。
義母さんは「みんなによくしてもらって、本当に助かっている」と、病院スタッフはじめ、親しい家族の存在に感謝しているようであった、と。
そして、また別のある時、今度はBさんの義父さんが入院したらしいのです。
今度は、義父さんとはスマホのビデオ通話を使って、Bさんのお子さんも含めて通話したらしいのですが。
その時の義父さんは「うん、良くなってきたよ。おーい、◯◯(孫の名前)、じいじ頑張ってるよ〜、早く元気になって退院するからなぁ〜」と、言っていたそうです。


なるほど〜、と私は思いました。
周りにお世話になり感謝する義母さんと、自分でいかに頑張っているかをアピールする義父さん。

分かりやすいですよね。

義父さんにとって、「世話される」ということは「当たり前」のことで、わざわざありがたがるようなことでもなかったのかもしれませんね。
(家父長制型認知症の話とも通ずるものがありますね)

この手の話は、私たちの親世代の人たちではよく聞く話のような気がします。

もちろんみんながみんな、そうではないですけど。


面白いですよね。
多分、こんな話は、みなさんの周りにもゴロゴロあるのではないでしょうか。

男尊女卑に気づき、周りを観察していると、これも、あれも、とあらゆることがそうなっていることに気づきます。

可能なら、みんなで気づいていきたいなぁ、と思うんです。



これに絡んだ話で、もうひとつネットの記事を紹介したかったのですけど。


うーん……長くなってきたので、次回にします。