先週イギリスのお話をして、当時のことをいろいろと思い出しました。

本日は、ちょっと不便な状況が、かえって自分の英語力アップにつながった、というお話しです。

大学院で学んでいたので、大学からメールアドレスをいただくことができました。おかげで、日本にいる知り合いとメールのやり取りができるようになり、大変便利でした。もしそれがなければ、手紙か電話しかなかったので、きわめて不便だったと思います。

ただ、ちょっと困ったのは、大学に日本語が使えるPCがなく、メールはすべて英語で書いたり読んだりしなければなりませんでした。

いまなら、自分のノートPCを持参し、ネットにつなげばすぐに日本語でメールやインターネットができると思うのですが、当時は、そもそもノートPCは高価で、持っている人は少なく、また、インターネットケーブルをノートPCにつなぐという発想そのものがほとんどありませんでした。もちろん、Wi-Fiもありません。

なので、メールにするには、パソコン室に行って、備え付けのデスクトップPCを使う以外に方法はありませんでした(パソコン室が空いていな時間帯はメールができません)。そして、そのPCは英語のみに対応していたので、結局、かなり大量の英語を読んだり書いたりしました。

渡英した当初は比較的時間もありましたし、また、遠く離れた地で日本の知人とほぼリアルタイムに近いやり取りができるので、うれしくて、日に何度もパソコン室に向かいました。幸い、知人は英語関係者ばかりだったので、英語でのやり取りが可能でした。

短期間に大量の英語を書いたことが、自分の英語力を向上させる上で、ある程度役に立ったのではないかと思います。もし、今のように日本語が簡単に使える状況だったら、やはり日本語を使っていたでしょう。

メールは使えるが、英語しか使えないというちょっと不便な状況に追い込まれたことが、自分の英語力アップのためにはよかったのだと思います。